白央篤司(フードライター) ・〔美味しい仕事人〕 自炊力を養う
白央さんはかつてライター達の先輩が生活習慣病に罹る様子を見て、何をどう食べたらいいのか、何を補給し、何を減らすべきなのか、を考えるようになったいといいます。 30歳になった白央さんはさらに、食事と健康そして経済性を強く意識するようになって、その考え方と実践法を自炊力としてまとめて今も発信しています。 料理には得意、不得意がありますが、経済的かつ健康的に食べるスキルである自炊力を身に付けることは、元気に暮らしてゆくうえで大切な事という白央さんに伺いました。
そこだけで愛されている食べ物、料理とかあるという事が興味深いです。 旅のテーマとしていろいろなところへ行っていました。 若い人でも地域の味に馴染んでいるんだなあという事が判りました。 「にっぽんおにぎり」写真の絵本です。 各県を一つのおにぎりで表してみようというコンセプトで考えました。 0歳児も喜ぶとおかあさんから手紙を頂きました。 和歌山県は梅干しの一大産地なので梅を選びました。 福島県はいか人参を切り(郷土料理)にしておにぎり美味しいだろうなと、紹介しています。 食に関する歴史、思いもお子さんたちに紹介できると思っています。
47の都道府県の人気の郷土料理の連載を雑誌にやりましたが、2年間目の前で観ていましたが、段取り、切り方などを見てきました。 経済的に自分の料理をまかなって行きたいと思いました。 以前会社にいる頃、先輩たちが飲んで食べているうちに、身体を壊したり、生活習慣病的な病気になってしまったりという事があって、自分の体調も管理できる力が必要だと思って、実践を自分なりにしてきました。 40歳を超えた或る時に、ブログに或る思いを書きました。 本にした方がいいという事で本にまとめました。 総合力として自炊力だなと思いました。 病気していない状態を如何にキープするか、何を食べ過ぎない、何を摂り過ぎない、何が足りないかなどという考える力が必要だと思っています。
一番多いのが続けられないという事でした。 やってみると、三度三度栄養素をきっちり整えようとするんです。 それは中々できないことです。 自炊力を早く身に付けておく方が、良いかと思います。 まずは簡単なやり方で始めた方がいいかと思います。(ちょっと手を加えたカップみそ汁とか) スーパーと違ってコンビニはほぼ完成された食材ですね。 作りたくない時、出来合いのものをどんどん活用していただきたい。 それに一寸何かを加えてみることもいいと思います。
自炊力は複合的な力だと思っています。 楽に済ませたいときには、みそ汁とか豚汁に野菜とか、缶詰を利用して具沢山にするのがいいと思います。 ちくわ、魚肉ソーセージなどもタンパク質が足りない時などお勧めです。 味噌は冷凍できるので長期保存ができます。 いろいろなものが少量ずつ余った時などは、みそ汁、スープ、鍋料理などで利用します。(ちゃんぽん料理) 無理せず、楽に、そしてそこそこ美味しく、ために飛び切り美味しいものを狙うのもよし、手の込んだものを作るのもいいかと思います。 料理する力を持っていると、その人が亡くなってしまっても、思い出の味を作れる。