嶋津輝(作家) ・「満場一致で、直木賞受賞!」
作家の島津輝さんは、1969年の生まれ、東京都出身。 2011年41歳の時から小説教室に通い始めて執筆活動を始めました。 2016年に第96回オール読み物新人賞を受賞して、2023年「襷がけの二人」で第170回直木賞を候補に、そして今年2026年短編集「カフェーの帰り道」で第174回直木賞を受賞しました。
今回、直木賞のノミネートは2回目でした。 ノミネートと受賞はこんなに違うんだと言うことを思い知らされました。 受賞の知らせは、短いLINEで、夫に知らせました。 上野の近くに住んでる期間が長いので、雑多の雰囲気と昔雰囲気が残っているのが好きです。 小説を書き始めたのは、41歳の時です。 大学卒業後、事務系の会社員をやってまして、6社で働きました。3社目からは抵抗がなくなりました。
2歳上の姉がいますが、やんちゃなキャラクターです。 私はおとなしいタイプでした。 私は会話文を書くことによって、登場人物の輪郭がくっきりしてくる方です。 書きながら肉付けしてきます。 「襷がけの二人」は、中盤からどんどん伸びていきました。 「襷がけの二人」は、最初は後半は全然違う話になる予定でしたが、途中からだいぶ変わっていきました。 「カフェーの帰り道」も途中でだいぶ変わりました。 特に第一話は何も考えずに書き出しました。 登場人物の或る国語教師のキャラクターが嫌な感じで書き終わってしまいました。 ハッピーエンドで終わる形が好きなので、今の形になりました。
どちらかと言うと、規格外の女性を書くのが好きです。 もともと大正、昭和を舞台にした小説、随筆、映画が好きです。 花柳界の話も出てきます。 有吉佐和子さんはすべての小説を読んできました。 特に花柳界物が好きです。 十何回も読んできました。 映画は小津安二郎さん、成瀬巳喜男監督の映画の中でも、特に庶民の生活を描いたものが好きです。(東京物語、浮雲等)
好きな食べ物は餃子です。 料理は一応しますが、そんなに好きではないです。 料理の場面なんかも書かれていますけれども、調べて書いているだけです。 「襷がけの二人」に出てくる「料る」という言葉は、料理をすると言う意味ですが、幸田文さんの随筆とか小説によく出てきます。 本を読むのが好きでしたけれども、小説家になろうと言う気持ちはありませんでした。学生の頃から20代の頃は、有吉佐和子さんを集中的に読みました。同じ時代の森茉莉さんとか、武田百合子さん、向田邦子さんなどの作家が好きでした。
小説家になろうと言う事はずっと意識していませんでした。小説講座を受講し、応募するからには、最終選考に残りたいと言う気持ちがありました。初めての応募で最終選考まで残りました。 それが自分にとって大きな達成感を得ました。 最終選考に残ればいいなぁと言う思いでずっと書いてきました。 実際に新人賞を取ったときには、戸惑いの方が多かったです。 仕事のほうは今から1年半前ぐらいに辞めました。 家にいると、午前中家事で終わってしまうような事は多くなりました。 午後から夕方ぐらいまで書く仕事をします。 調べ物に行く事はありますが、取材は数えることしか言っていません。 高校時代は部活で高飛び込みをやってました。高飛び込みの適正はありませんでした。 現在は以前書いたお相撲さんの続きを書いています。