多良美智子(調理師・YouTuber) ・美味しい仕事人〕 88歳、元気な一人の台所
神奈川県藤沢市の多良美智子さん(88歳)は、高校生の孫と一緒にYouTube、アース、オバアチャンネルを配信しています。 日々の食事や趣味など生き生きとした一人暮らしの様子が共感を呼んで、チャンネル登録者は15万人を超えています。 なかでも人気を集めているのが料理、多良さんは65歳の時に調理師専門学校で学び、調理師免許を取得しています。 調理はシンプル、でも必要な栄養はしっかり取るという、無理なく自炊が続けられる工夫の数々は一人暮らしのシニア層だけではなく、多くの人たちからとても参考になるという声が届いています。
団地の4階に住んで55年になります。 憧れの団地でした。 YouTubeを始めた時には孫は中学3年生でした。 YouTubeを見て、「今まで作った手芸品、絵、絵手紙とかも動画に撮っておけば残るね。」と言って、孫(アース)に撮ってもらいました。 ちらし寿司を早速撮ってくれました。 そのうち、作品を説明しながら撮ってもらって、あっという間に反応が広がりました。 登録者が15万8000人になりました。 独り暮らしは全然寂しくはないです。 習い事を捜して近所にも行っています。 主人が亡くなって9年になります。
部屋をテーマにした紹介だけでもフォロワーが246万6000人います。 記録ノートを毎朝つけていて、11冊目になります。 温かいコメントが来るとこれでいいんだと、私自身がホッとしています。 私と同じぐらいの歳の母親を持っている方からのコメントが一番多いです。
著書の出版をして「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」です。 間取りもふすまなど取っ払ってワンルームにしました。 風通しもいいし、掃除も楽だし快適です。「88歳ひとり暮らしの 元気をつくる台所」 続編を出しました。 何事も楽しまなければ損だと思っています。 勤めていたころは英文のタイピストをやっていました。 iPadに出てくる配列が同じだったので役に立っています。 大阪で出版記念のイベントがあり、大阪で仕事をしていたので、懐かしくて行ってきました。 アースが先にいっていて動画を撮っていました。 風景が全然違っていました。
昭和9年長崎の生まれです。 8人兄弟の7番目です。 兄がいて、その後女性ばかりが続き、兄は大学を出て、父の手伝いをしましたが戦死しました。 母も終戦の翌年に癌で亡くなりました。 私は長崎から一山越えて縁故疎開させられていていましたが、その時の原爆の状況は今でも忘れられません。
家庭料理が主な配信になっています。 シニア世代に、手軽に栄養のことも考えたレシピになっています。 どのような料理を作ったのかも記録してあります。 朝食はスムージー(凍らせた果物、又は野菜等を使った、シャーベット状の飲み物)のみです。 それにゆで卵とりんごを半分、というだけです。 スムージーは牛乳が100cc、小松菜、リンゴの皮を刻んで入れて、擦りゴマ、オートミール(エンバク(燕麦、オート麦)を脱穀して調理しやすく加工したもの)、亜麻仁油(血管を丈夫にする)を入れて、ミキサーで1分ほどかき混ぜて飲んでいます。 朝しっかり取っておけば、あとはどうでもいいかというところはあります。 お昼は肉と野菜をいためたものとか、鮭、開きを焼いたりとか厚揚げを焼いたりして、ご飯はしっかり食べます。 夜もお酒のつまみに好きな豆腐とか、を食べています。 野菜は食べないといけないと思って食べるようにしています。
しょうがもすってジッパーに平らにいれて冷凍しておいて、ちょっと折って使っています。ネギは小切りにして紙を一枚下にして冷凍しておくと、パラパラになります。 ちくわとか練り物はいいといわれていて、タンパク質100%でいつもおいておきます。 お出汁を取るのはお味噌汁だけです。 湯豆腐だけは出し昆布をしいて、食べています。 血圧がちょっと高めですが、自分の舌にあった料理を食べています。 健康じゃないと楽しめません。
料理をすることは好きでした。 65歳で調理の免許証を取ろうという事になり、長男がすぐに資料を取り寄せました。 1年間楽しかったです。 或るつてで居酒屋に手伝いにも行きました。 ボランティアでも料理の手伝いをしました。 写経、絵手紙、洋服へのリメークの教室とか、いろいろ通っています。 歌、ストレッチ体操などもやっていてそこでの仲間がいいですね。 いろいろな情報が入って来ます。