2024年6月17日月曜日

中西レモン(唄い手)           ・〔にっぽんの音〕能楽師狂言方 大藏基誠

 中西レモン(唄い手)           ・〔にっぽんの音〕能楽師狂言方 大藏基誠

唄:仏さまをたたえる、と言う意味もあります。 真言宗では梵唄ぼんばい)と言う言葉が有ります。 天台宗だと声明(しょうみょう)と言ったりします。 私のジャンルは庶民の歌という事で民謡ですね。 関西の盆踊りの歌、「江州音頭」を習っています。 やぐらにあがって歌を歌っています。 関東地方だとそういった文化があまりない。 群馬では八木節があり、やぐらにあがって歌を歌っています。佃島に古い盆踊りがあって、そこでは音頭取りがやぐらにあがって音頭を取るという事がありますが、案外少ないです。 盆踊りを中心にライブハウスとかで活動しています。 中学校の時にたまたまカセットテープで民謡を聞きました。 そして民謡が好きになってしまいました。 周りはバンドブームでした。

* 「斉太郎節」 宮城県の民謡  歌:中西レモン

元を辿ると、「銭吹き唄」と言うのがあって、金属を溶かす時の「たたら」を踏むときの歌ではないかと言われています。 その後櫓をこぐ作業などにも転用されたと言われています。

ソーラン節などは網を引く時の歌ですね。 「斉太郎節」は舟を漕ぐときの歌と言われています。 

(大蔵:僕は母が他の実家が銚子だったので小学生の時には大漁節を聞きました。)

NHKのラジオの民謡番組も聞いていました。 画家としても活動していて、アルバムのジャケットの絵も全部手掛けています。 浮世絵が元です。 菱川師宣がベースで、レコードの方は竹原 春朝斎がベースになっています。 

人前で歌うようになったのは「江州音頭」を習ってからです。 初代桜川唯丸師匠から教わりました。  西日本の民謡の中には「くどき」という形式があり、七七調とか七五調と言われる詩形があって、叙事詩になっています。 「江州音頭」も七五調で物語を辿って行きます。 

*「さのせ」 歌:初代桜川唯丸

昔は盆踊りは出会いの場でした。 

州音頭唯丸節「八百屋お七」から「お七寺入り」 歌:中西レモン  

日本の音とは、時代を遡ったりした歌、それぞれの地域にある歌声とか、そういったものを楽しめると、とっても面白いなあと思います。

データだけ残っても駄目で、人の口に介してこそ歌ですから。