2023年1月15日日曜日

奥田佳道(音楽評論家)         ・〔クラシックの遺伝子〕

奥田佳道(音楽評論家)         ・〔クラシックの遺伝子〕 

ニューイヤーーコンサートをクラシックの遺伝子版で、昔聞いたな、歌ったなあ、弾いたなあという名曲を惜しげもなくお送りしたいと思います。

ワルツ王ヨハン・シュトラウスの名曲、「春の声」春の訪れ春の喜びを歌ったワルツ。

*「春の声」  作曲:ヨハン・シュトラウス  1989年のウイーンフィル ニューイヤーーコンサートのライブ録音

1989年はベルリンの壁が崩壊した年。  この年の夏にカラヤンが亡くなる。

女性たちのうわさ話やおしゃべりからヒントを得たというヨハン・シュトラウスの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」 ペチャクチャとしたおしゃべりという意味、トリッチ・トラッチというのは当時の雑誌の名前でもあります。  ヨハン・シュトラウスは大スターだったので噂話を雑誌が載せるわけです。

*「トリッチ・トラッチ・ポルカ」  作曲:ヨハン・シュトラウス 1992年のウイーンフィル ニューイヤーーコンサートのライブ録音

19世紀終わりから20世紀にかけて、ベルリンやウイーンで活躍したフランツ・レハールの懐かしい名曲、ワルツ「金と銀」  ミュージカルや映画音楽に絶大な影響を与えました。

*「金と銀」    作曲:フランツ・レハール   1902年1月27日ウィーンゾフィエンザールにて行われた舞踏会でレハール自身の指揮で初演。

オペレッタ『メリー・ウィドウ』の愛の二重唱  レハール没後、50年の1998年にオーストリアの温泉保養地バートイシュルで行われたレハール・ヴィラのコンサートでの演奏。  ディユエットの曲をそれぞれのパートを大スターたちが歌い分けます。

オペレッタ『メリー・ウィドウ』ワルツ  「唇は黙しても」   テノール:プラシド・ドミンゴホセ・カレーラス   ソプラノ:アンドレア・ロスト、エヴァ・リント

2023年はラフマニノフ 生誕150年 亡くなって80年 

ルーマニアの作曲家、ヨシフ・イヴァノヴィチのワルツ「ドナウ川のさざなみ」 エミール・ワルトトイフェルが1886年ごろに編曲 1889年に開催されたパリ万国博覧会で演奏された。  日本では、田村貞一が作詞した『ドナウ川の漣』が1902年明治35年)に慶應大学斉唱された

*「ドナウ川のさざなみ」  作曲:ヨシフ・イヴァノヴィチ