2023年1月14日土曜日

かつみ♥さゆり(夫婦漫才コンビ)    ・愛があれば乗り越えられる

 かつみ♥さゆり(夫婦漫才コンビ)    ・愛があれば乗り越えられる

つみさん(59歳)、さゆりさん(53歳)、さゆりさんが髪飾りのゴムを伸ばして離すボヨヨーンというギャグでお馴染みです。  関西のテレビ、ラジオでレギュラー番組を持ち、さゆりさんの美貌や美脚の秘訣を紹介する動画投稿サイトも人気です。  今絶好調のお二人ですが、その一方でかつて財テクで失敗してできたかつみさんの多額の借金を返済し続けています。   舞台ではその借金をネタにして笑いを取り、明るさと逞しさを持っています。  結婚25年、コンビ22年、何があっても笑いを忘れないお二人に、その半生と夫婦愛を語っていただきます。

ボヨヨーンという成り立ちで言うと,かつみさんの応援グッズだったんです。  昔ドンキホーテという男コンビでやっていて、さゆりちゃんと組むまでは一人で頑張ってている時がありました。  借金を抱えたなかで、道頓堀に飛び込むとか、ワニにチューするとか、なんでもやっていました。  ちっちゃいポンポン作って後ろから応援していて、最初ガンバルポンと言っていました。  髪飾りになって、知らない間に僕とカメラさんの間に入ってくるようになりました。 

美貌や美脚の秘訣を紹介する動画投稿サイトでは333万回再生されました。   かつみさんの人生がすべてお笑いになっています。    事実をしゃべったらネタになった感じです。  バブルの時、25歳にしてドーンと儲けたんです。(株と不動産)  25~28歳の時には3億円儲けました。  信用取引をやって30歳の時に攻めた時にバブルの崩壊でした。  半年後に4億7000万円すってしまいました。  1億7000万円の借金が残ってしまいました。  その瞬間を私は見ていました。  18,9歳で結婚しましたが、どこが良くて結婚したのかとよく言われます。   そんな人生のどん底の時にこれをやりたい、あれをやりたいと夢を語るんです。   これだけ上を向いて行ける人だったら後は上に登るだけだと思ってついて行ったら、どん底どころか底なしでした。  僕は希望だけしかないです。 

自分で作った借金だから絶対俺はこれを返すと言って、男らしいと思いました。  後から思ったんですが、若さゆえと思いました。  自分では言ってないのに芸人仲間から広がって行ってしまいました。  銀行からお金を借りてその月の分を返しきれなくて延滞に又利息が付き雪だるま式に増えたという感じです。   水道、ガス、電気は止められる順番があり文化度の高いものから止まって行きます。  最初電話、次に電気、ガス、最後が水道です。  私が行った時に初日からガスが止まっていました。   

電気が止まると漆黒の闇です。  真夏の時で、明るさが欲しいのでガスを捻ったらガスも止められていました。   水道を捻ったら水が出てきて、嬉しくなりました。  クリスマスのキャンドルを点けたら、クリスマスのジングルベルの音楽が鳴るもので、動くと光のグラデーションがあり、綺麗だと思いました。  水で乾杯して、きっとそのうちこれがいい思い出になるからと言われました。   でもその時はつらかったので、こんな思い出がいいことに替わることはないと心のなかでは思っていました。   何年かしていい思い出になったと自分でも言って、自分でもびっくりしました。  それからはどんな辛いことがあっても何年後かにはきっと私のいい思い出に替わってくれるという風に、自分の中で確信に変わった瞬間でした。  私の人生の大きなターニングポイントでした。  未だにクリスマスのツリーを出してお祝いしています。  

両親もかつみさんが借金していることは知っていて、付き合ってると言ったら最初は吃驚しましたが、実はそんなに借金はしていないと嘘をついていましたが、阪神淡路大震災の時に、テレビの番組の副賞でパリ旅行のペアのチケットを頂いて、結婚前でしたが、一緒に行こうと誘われて、行くことを両親に話したら大激怒でした。  反対の中パリに行ったら、阪神淡路大震災のニュースが流れてきて、火災が起きている長田区(実家がある)の映像を見ました。  失神してショックをうけ、10時間かけて神戸に着いた時に、家は全壊で潰れていましたが、駐車場から家族一人、一人とが出てきてくれた時には、家族が生きていてくれた、これ以上の幸せはないのではないかと確信しました。  かつみさんも一緒に来てくれて、それが両親との初対面でした。  両親と感動しているその瞬間に「初めまして、かつみです、さゆりさんください。」と言ったんです。 「今はそれどころではないと」言われてしまいましたが、さゆりを連れ出してくれて、命が助かったかもしれない、きっと縁のある人だという事で賛成してくれました。  

借金は本業だけやっていては返せないと思って、オオクワガタの養殖(黒いダイヤと言われていた。)のために300万円投資し大事に育てていたら、或る日さゆりちゃんが殺虫剤を炊いて全部殺してしまいました。  小蝿を殺そうと思って殺虫剤を炊きました。   除夜の鐘が鳴る2000年になる時にそれまで嘘をついていましたが、自分が炊いたという真実を告白しました。   100円ショップは2か月半で潰れて600万円損しました。  ボヨヨーンラーメンも駄目でした。(7か月)    低金利での借り換えに成功したことで支払額を大幅に軽減でき借金は完済できる年が見えてきました。

借金という敵に向かって二人で戦っている感じです。  経験値を新しい武器を使って戦っていきます。  大好きな人と結婚できたのは僕は恵まれていると思います。      一回の人生のなかでかつみさんと知り合ったおかげで、いろんなことが出来財産になりました。   人生の天気は変わります。 今は雨でも明日はきっと晴れる、と思ったら人生も変わるので、雨がずーっとは続かないので、人生も変わります。