森谷真理(オペラ歌手) ・【夜明けのオペラ】
栃木県出身、武蔵野音楽大学大学院を首席で卒業、その後ニューヨークのマネス音楽院に留学、2006年にメトロポリタン歌劇場のオペラ「魔笛」で夜の女王に抜擢されて注目を浴びました。 その後リンツ州立歌劇場や世界各地の歌劇場で活躍、2019年には「天皇陛下御即位を祝う国民祭典」で国歌斉唱を務めました。 ソリストとしての活動だけでなくこの4月からは名古屋音楽大学准教授に就任、又東京芸術大学や洗足学園音楽大学でも教え、後進の指導にもあたっています。
新国立劇場で「ばらの騎士」が終了。 学校もあり忙しい年になりそうです。 母親が声楽家でしたが、歌をやろうとは全く思っていなかったです。 小さい頃からピアノはやっていました。 高校受験にかこつけてピアノを辞めて、高校に入って母からもう一回ピアノを習っては、と言われてもう一回やろうかなと思いました。 進路に対するクラス分けが厳しくて、何になりたいのかと思った時に音楽かなと思ってしまいました。
*「母が教えてくれた歌」 作曲:ドヴォルザーク 歌:森谷真理
大学に入った時に大学院を目指そうと思いました。 大学院が終わったら留学するんだという思いも抱きました。 栃木県小山市から武蔵野音楽大学入間校舎まで片道3時間かかって通学していました。 3年生からは江古田に移って、片道2時間でした。 朝6時20分ごろには家を出ていました。 その時間は宿題をやったり本を読んだりしていました。 大学を受験するにあたって母が日本歌曲全集、イタリア歌曲全集、マリア・カラスの録音の全集、のCDを買ってくれました。 毎日聞いていました。
*オペラ「トスカ」から「歌に生き恋に生き」 歌:マリア・カラス
大学院を首席で卒業後、アメリカに留学。(母親の友人の紹介) マネス音楽院に2年間通って卒業と同時に仕事を頂けました。 2006年には、レヴァイン指揮『魔笛』同役で抜擢され、鮮烈 なメトロポリタン歌劇場デビューを飾る。 その後ヨーロッパに行って、2007年にコンクールを受けて1位をいただきヨーロッパデビューしました。 『トゥーランドット』リュー役での欧州オペラデビューでした。 それからアメリカとヨーロッパが半々でした。 2010年からオーストリア・リンツ州立劇場の専属歌手となりました。
*歌劇「リナルド」より「涙の流れるままに」 作曲:ヘンデル 歌:森谷真理
激しい曲よりも、ヘンデルのような優しい包み込むような曲のほうが好きです。 2019年に日本に帰国。 「天皇陛下御即位を祝う国民祭典」で国歌斉唱を務めました。 アーカペラで歌う。 緊張しました。 2018年の12月の暮れに、単純に日本に帰ろうと思いました。 5月に宮本亞門さんの演出でドレスデンに行きます。
*「蝶々夫人」から 「ハミング・コーラス」 作曲:プッチーニ