宮里直樹(オペラ歌手) ・【夜明けのオペラ】歌が教えてくれた無限の世界
東京出身、34歳 幼いころからヴァイオリニストの両親に演奏の手ほどきを受け、高校入学時にジュニアフィルハーモニーオーケストラに入団します。 高校3年の夏声楽に転向し、東京芸術大学声楽科主席卒業、大学院オペラ専攻終了、奨学金を受けて2014年から2年間ウイーン国立音楽大学オペラ科で学び、2018年にはイタリアのミラノでも研鑽を積みました。 第48回日伊声楽コンコルソ第一位、数々の受賞歴を持ち2020年からNHKのニューイアーオペラコンサートに連続出演、去年に12月NHK交響楽団の第九にもソリストとして登場しました。
12月は第九は6回歌わせてもらう事になっています。 もともとはヴァイオリンをやっていました。 4,5歳から始めました。 父からのレッスンは怖かったので、段々母から習うようになりました。 物心つく頃には音楽家(ヴァイオリン)になりたいと思うようになりました。 小、中学校の先生からは歌をやったらいいのにと言われましたが、歌はやりませんと言い続けていました。 高校1年生の時に或る先生を付けてもらって1年間だけレッスンに行っていました。(イタリア古典歌曲) 妹がクラシックバレエをやっていて、突然ミュージカルの方に行きたいと言い出して、宝塚に行きたいという事で、妹が歌のレッスンに行くようになりました。 妹のピアノの伴奏として一緒について行ったら、歌うように言われて、歌ったら是非来いという事になりました。 断ったが翌日電話が掛かってきて、歌をやってほしいとの要請がありました。 父はヴァイオリンの才能はないが、歌だったらやって行けるかもしれないと言って、習う事になりました。高校入学時にジュニアフィルハーモニーオーケストラに入団しましたが、あとから入って来る小学生が僕のヴァイオリンよりうまいんです。 高校3年の夏から毎日歌のレッスンに通いました。
東京芸術大学声楽科に入ってからオペラも見るようになりました。
*『リゴレット』から 「風の中の羽のように」 歌:宮里直樹 ピアノ:河原 忠之
大学院オペラ専攻終了、奨学金を受けて2014年から2年間ウイーン国立音楽大学オペラ科に留学しました。 5人の先生にかわるがわる教わりました。 コンクールも受けました。 第23回リッカルド・ザンドナーイコンソルで第二位を頂きました。
日本でのオペラデビューは「愛の妙薬」で主役のネモリーノ でした。 難しい曲でした。
*「愛の妙薬」から「人知れぬ涙」 作曲:ドニゼッティ 歌:宮里直樹
テノールは二枚目の役が多いが、ネモリーノは三枚目の役なので、ヒーローであってはらないと心の中で思って居るわけです。 純粋に一人の人を愛してるという気持ちをずーっと持ち続けることを目標に歌っています。
去年のN饗の第九で、父がN饗のヴァイオリニストで一緒の舞台に立つ事が出来ました。 12月のNHK交響楽団の第九があり、NHKのニューイアーオペラコンサートも3回目になります。
*『オー・ソレ・ミオ』作曲:」エドゥアルド・ディ・カプア、アルフレード・マッツッキ 歌:宮里直樹