2022年5月8日日曜日

寺内よりえ(俳優・声優)        ・【時代を創った声】

 寺内よりえ(俳優・声優)        ・【時代を創った声】

アニメ「サザエさん」の磯野フネ役を麻生美代子さんから受け継いで7年、アメリカの医療ドラマ「ER緊急救命室」をはじめ様々な吹き替え、劇団昴に於いて舞台を中心に活躍。

2020年に緊急事態宣言があり、すべての舞台がストップしてしまいました。  そうこうするうちに感染対策をして徐々に歌の練習とか始めて、2021年初めに舞台を終えました。    

私は6人兄弟の末っ子で8人家族でした。  天真爛漫に育ちました。   中学高校は図書館に入りびたりの子でした。   5歳の頃に「ブーフーウー」と言う人形劇が大好きで、中村メイコさんの全部一人でやるラジオドラマも好きでした。  小学校6年生の時に演劇部がなかったので自分で立ちあげました。  中学、高校と演劇部に入りました。  玉川大学文学部芸術学科演劇専攻卒業後、一人しかとらない年でしたが文学座を受けましたが、結果は駄目でした。  金子信雄さん夫妻の「新演劇人クラブ・マールイ」と言うところに入り、2,3年勉強しました。  姉夫婦がイギリスに行くという事でイギリスの舞台を見てみたいと思い、一緒に行って一日おきぐらいに舞台を観ました。  そうすると舞台に立ちたいという思いがメラメラと沸き起こってきてしまい、半年で帰国し、口添えもあって劇団昴に入りました。  直ぐに先輩の代役でお母さん役をやりました。   

「新演劇人クラブ・マールイ」の時に「特別機動捜査隊」ではゲストの 主役をやらせていただいて、昴に入ってもいろいろ役をやらせていただいているうちに、先輩方が声優の道を切り開いてくださって、私も30代の途中からちょっとづつ声優の仕事もさせていただくようになりました。   2015年からアニメ「サザエさん」の磯野フネ役を麻生美代子さんから受け継いで7年になります。   私にとっては「サザエさん」は雲の上のような作品だったので、オーディションを受けに行くのも夢のような感じでした。   コロナ禍で人に会う機会もなく、生活も一人なもので、仕事にも声が前に出ないというところに行ってしまいました。  出来るだけ人と話をするような努力をしたりしました。  

洋画の吹き替えは、向こうの方の顔があるので、早く呼吸を読み取ることを意識していました。   アニメは口はあるが、表情が、特に「サザエさん」に就任してからは、「向こうの表情はあまり気にしないで」と言われました。  前後の会話のバランスを改めてそういわれました。  自分の家族の中でのポジションをしっかりつかまないとなかなか家族の会話のリズムもうまく中に入ってこないし、家族の影の行動も意識しています。    音で表現しなくてはいけないので、特にアニメはピンポイントでその心情の音を出さないといけないので、そこがまだ苦労しているところです。  

大学のフランス文学の先生に言われた言葉ですが、「忍耐だよ、君忍耐だよ。」言われましたが、本当にそうだねと思ってしゃべっています。   若い方に言いたいのは、忍耐だと思います。   それと演技の基礎の大切さを知って貰いたいと思います。  常にもう一人の自分と対話することが大事だと思います。   コロナ禍が思った以上に長引いているので、周りの環境、自分自身を改めて見直すいい機会だと思いますので、健康に気を付けて踏ん張ってもらいたいと思います。  楽しいことをやろうと思うのではなく、やる事を楽しめばいいのかなと思います。 どんな些細なことでもいいですが、感動する気持ちを忘れないで頑張っていきましょう。