奥田佳道(音楽評論家) ・【クラシックの遺伝子】
映画「クレーマークレーマー」 ヴィヴァルディーのマンドリン協奏曲を映画用にアレンジしたもの。 マンドリン協奏曲ハ長調第一楽章が「クレーマークレーマー」に使われました。
*「マンドリン弦楽とチェンバロのための協奏曲」から第一楽章 作曲:ヴィヴァルディー
ハ長調は明るい調性ですが、この曲は何とも言えない悲しみと言うか、ふわっとした雰囲気があります。 映画用にアレンジされたのがマンドリンとギターでした。
*交響詩 『魔法使いの弟子』 作曲:デュカス 1940年のディズニー映画 『ファンタジア』に使われている。 デュカスの作品は20ぐらいしか残っていない。 ドビュシーと親しく交流をしている。
*モテット『踊れ喜べ、幸いなる魂よ』作曲:モーツアルト「アレルヤ」 一部 歌:佐藤しのぶ 映画「オーケストラの少女」
映画「アマデウス」はトム・ハルス演じるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの物語を描く。 映画のオープニングで衝撃的に響いて来たのが、モーツァルト交響曲第25番ト短調の第一楽章
*モーツァルト交響曲第25番ト短調の第一楽章 一部
デンマーク映画「バベットの晩餐会」 バベットの晩餐会を彩ったのは賛美歌であり、ドンジョバンニの二重唱ですが、もう一つテーマ音楽のように響いていたのが、ブラームスの「ピアノのためのワルツ」 オリジナルはピアノ連弾(1台のピアノを2人で弾く)ですが、ブラームスはこのワルツを2台のピアノのために自分で編曲しています。
*「ワルツ変イ長調」 2台ピアノ版 作曲:ブラームス
映画に依って知られるようになった曲 ドヴォルザーク チェコ組曲 「ポルカ」
映画「のだめカンタービレ」
*チェコ組曲 「ポルカ」 作曲:ドヴォルザーク
「シンドラーのリスト」はスティーヴン・スピルバーグ監督による1993年のアメリカ映画。*「シンドラーのリスト」 作曲:ジョン・ウィリアムズ
序盤のものはヴァイオリンをベースに哀愁ただようメロディとなっている。