2022年5月15日日曜日

奥田佳道(音楽評論家)         ・【クラシックの遺伝子】

 奥田佳道(音楽評論家)         ・【クラシックの遺伝子】

映画「クレーマークレーマー」 ヴィヴァルディーのマンドリン協奏曲を映画用にアレンジしたもの。  マンドリン協奏曲ハ長調第一楽章が「クレーマークレーマー」に使われました。

*「マンドリン弦楽とチェンバロのための協奏曲」から第一楽章 作曲:ヴィヴァルディー

ハ長調は明るい調性ですが、この曲は何とも言えない悲しみと言うか、ふわっとした雰囲気があります。  映画用にアレンジされたのがマンドリンとギターでした。

*交響詩 魔法使いの弟子 作曲:デュカス  1940年のディズニー映画 ファンタジア』に使われている。      デュカスの作品は20ぐらいしか残っていない。   ドビュシーと親しく交流をしている。   

モテット『踊れ喜べ、幸いなる魂よ』作曲:モーツアルト「アレルヤ」 一部  歌:佐藤しのぶ   映画「オーケストラの少女」

映画「アマデウス」はトム・ハルス演じるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの物語を描く。  映画のオープニングで衝撃的に響いて来たのが、モーツァルト交響曲第25番ト短調の第一楽章 

モーツァルト交響曲第25番ト短調の第一楽章 一部

デンマーク映画「バベットの晩餐会」  バベットの晩餐会を彩ったのは賛美歌であり、ドンジョバンニの二重唱ですが、もう一つテーマ音楽のように響いていたのが、ブラームスの「ピアノのためのワルツ」 オリジナルはピアノ連弾(1台のピアノを2人で弾く)ですが、ブラームスはこのワルツを2台のピアノのために自分で編曲しています。  

*「ワルツ変イ長調」 2台ピアノ版  作曲:ブラームス

映画に依って知られるようになった曲  ドヴォルザーク  チェコ組曲 「ポルカ」

映画「のだめカンタービレ」

チェコ組曲 「ポルカ」 作曲:ドヴォルザーク 

「シンドラーのリスト」はスティーヴン・スピルバーグ監督による1993年アメリカ映画。*「シンドラーのリスト」  作曲:ジョン・ウィリアムズ  

序盤のものはヴァイオリンをベースに哀愁ただようメロディとなっている。