吉永真奈(筝曲・地歌三味線演奏家) ・【にっぽんの音】
1978年東京都出身、お琴を5歳から始める。 母が趣味でお琴、三味線をやっていたので姉と一緒について行って習い始めました。 東京芸術大学邦楽科に進学、生田流箏曲を専攻、2003年には東京芸大出身の演奏家たちと和楽器ユニットRin'を結成、2004年にメジャーデビュー。 宮城道雄さんの演奏を継承する宮城合奏団での演奏のほか、学校公演など子供たちへの普及公演にも力を入れています。 和楽器に対して興味を持ってもらえるようにように考えて活動しています。
*「なみ」 作曲、筝曲演奏:吉永真奈
ヴァイオリン、フルートの方達との演奏もあるので、五線譜にしました。 この演奏では二胡(中国の伝統的な擦弦楽器)ですが、もともとは尺八との演奏で書きました。 二胡とヴァイオリン、胡弓の音は似ていますが、聞き分けられます。
演奏家と決めたのは高校2年生の時です。 高校1年生の終わりにオーストラリアに短期留学しました。 日本文化センターでお琴の演奏をした時にホストファミリーの人が感動して泣いてしまって、演奏家としてできたら幸せだとおもって、それがきっかけになりました。 海外の人のほうが日本の文化、楽器に詳しかったりします。 東京芸術大学には三次試験までありそこで上位の人が受かるという狭き門でした。
「春の海」を作曲した宮城道雄先生の宮城合奏団に入っていますが、「数え歌変奏曲」と言う曲がありますが、それが一番大好きで、芸大の三次試験の自由曲で選んだ曲でもあります。 技術的に高難度なものが沢山織り込まれています。 選んだ時点では知りませんでした。 知っていたら絶対に選ばなかったです。
*「数え歌変奏曲」 作曲:宮城道雄 筝曲演奏:吉永真奈
*「八千代の風」 作詞:Rin' 作曲:Kazuhito Kikuchi 演奏:Rin' 2004年発売 琴、琵琶、尺八、三味線で演奏しながら自分達でも歌いましたが、大変でした。 ポップス
静の中の音楽が古典で、動の中の音楽がポップスとかで、その切り替えが凄く難しいです。
コロナで演奏が出来なくなり、利き酒師の資格を取りました。 四次試験まであって難しいです。 最初飲食の基本、日本酒の歴史、日本酒は大きく4つに分かれていてそのうちの2つが来て、飲んでどういうお酒かテースティングシートを完成させるんです。 もう一つはどういう風にこの日本酒を紹介するのか、自分でプランニングして出して合否をいただく。 利き酒師バッチがもらえます。 狂言とお酒のコラボとか、音楽とお酒のコラボと言ったものもいいかもしれません。
日本の音とは「ひぐらし」の鳴き声です。 聞くと日本の原風景を思い起こして切なくなります。 日本の抒情感みたいなものを感じます。
*「渡月橋」 作曲:石田まり 演奏:吉永真奈 日本の伝統的なチューニングを使って、それをポップスの曲に入れ込んだ曲。