はなわちえ(津軽三味線奏者) ・【にっぽんの音】
山田路子(篠笛・能管奏者)
おもだか秋子(民謡歌手)
夏に伝統芸能フェスティバルが行われました。(埼玉、千葉、東京、神奈川の12か所で開催) 地域の小学生と保護者さんとを対象に伝統芸能に触れてもらおうというイベントです。 広く伝統芸能に触れてもらうという画期的なイベントです。 「才色兼美」というグループで活動しています。 日本の美しい音色を使って世界中の踊れる音楽を演奏しようというコンセプトでのユニットです。 5人がフルメンバーですが、編成を変えていろいろやっています。 他に尺八が柴香山さん、奄美民謡の里アンナさんが加わります。
アゼルバイジャンに行った時に一緒になって声を掛けて結成するに至りました。
*東京音頭 歌、演奏:才色兼美
*John Ryan's Polka(ジョン・ライアンズ・ポルカ) アメリカ映画「タイタニック(Titanic)」で用いられたアイリッシュ・トラッド。(アイルランドの曲) 演奏:才色兼美
和楽器や伝統芸能は静かに聞かなきゃいけないというイメージがあると思うので、こちらからリズミカルな音楽をやる事で、聞いている人も踊りたくなるような、垣根を越えてみんなで楽しむような空間を作りたいと思って、踊れる音楽をやってきました。 ジョン・ライアンズ・ポルカは譜面に起こしました。 邦楽はそもそも譜面がないんです。
篠笛とピッコロ、フルートは似ていると思います。
はなわ:茨城出身ですが、祖母が趣味で三味線を習っていて、9歳で三味線をやりたいと言ったら、茨城は津軽三味線人口が多くて、近所に津軽三味線教室があるのでそこに通い始めたのがきっかけです。 子供用の三味線はないので小ぶりの三味線を使いました。 1998年に津軽三味線全国大会C級部門のチャンピオン、2000年に同大会A級女性部門に初挑戦して17歳で最年少のチャンピオンとなり、レコード会社から声を掛けられたのがプロになるきっかけです。
山田:母が地域の太鼓チームに入ってやっているのを見て中学生の時にやってみたいと思いました。 和太鼓がある高校に行って、篠笛もあり、やっていたら能楽師の一噌幸弘先生を紹介していただいて、ライブを見て、凄く自由にいろいろな表現をしていて、おもしろそうだと思って笛の道を志しました。
おもだか:母も歌い手で、お腹の中にいる時から聞いていました。 気が付いた時には歌っていました。 歌は2歳から、太鼓は3歳から、三味線は5歳から、津軽三味線が6歳から始めました。 小学生からお弟子さんに教えたりしていました。 高校生でプロデビューしました。 時間が取れないので定時制の高校に行きながら、昼間は教えたりステージに出ていました。
日本の音とは?
はなわ:鈴虫とかヒグラシとか虫の声、風流だと思います。 海外の人は雑音にしか聞こえないそうです。
山田:海外公演を終わって帰ってきた時に、沢庵を食べる音、あれはやっぱり日本だなと思います。
おもだか:ありきたりで、やっぱりお祭りの音ですね。 子供の時から盆踊りが好きで、自転車を飛ばして盆踊りの会場に踊りに行くような子でした。
はなわ:伝統芸能フェスティバルを経て感じたのは、子供たちの体験してもらう事は凄く自分も楽しいなと思ったし、経験することはその人の財産になるので、日本の伝統に触れるきっかけを作れるような、活動などをもっとやって行けたらなと思います。
おもだか:民謡にとらわれずにいろんなジャンルに挑戦して歌っていきたいと思います。
山田:まだあまり踊りの人とご一緒していないので、視覚的にも楽しめる踊りを付けられたらいいなと思います。 自分で踊り吹きが出来たらいいなと思います。