2022年6月5日日曜日

チョー(声優・俳優)          ・【時代を創った声】

チョー(声優・俳優)          ・【時代を創った声】 

NHK教育テレビの番組『いないいないばあっ!』では、「ワンワン」役、アニメ「ワンピース」のブルック役、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役の吹き替えなどで出演。

たんけんぼくのまち』と言うのが始まった時に、本名が長島茂で、長嶋茂雄さんとは一字違いで、ディレクターさん等から「チョー」さんと呼ばれていました。  「チョー」さんと言う役名で行こうかという事でそのままやってしまいました。   長島 雄一と言う芸名でやっていましたが、「チョー」さんと呼ばれていて、芸名も「チョー」さんにしちゃおうかという事で「チョー」さんにしてしまいました。  

いないいないばあっ!』は1996年からスタートした番組で、25年以上になりますが、あっという間です。  コロナ禍ではソーシャルディスタンスで、本番以外はマスク着用でタッチしないという感じでした。  収録では声の世界は全く変わりました。  制作者側は大変だと思います。  

埼玉県鴻巣市出身で、小さいころはほとんど一人遊びが大好きでした。   小学校中学年まではそんな感じで一人でぶつぶつしゃべりながら、学校から帰っていました。   中学ではテニス部に入ったんですが補欠でした。  高校はバトミントン部に入りました。   大学に入って落語研究会に勧誘されて、人前で自分を表現すること、お客さんが笑ってくれたり反応してくれることで、これは良いんじゃないかと思いました。  発声練習から始まり、体育系と言った感じでした。    大学4年の時に教員採用試験を受けますが、落ちてしまって、当時青年座には好きな西田敏行さんがいて、そこを受けて半年間過ごしましたが、凄く面白かったんです。  大学を卒業して、文学座の研究所の試験を受けましたが落ちてしまって、もう一度青年座の実習科を受けました。 同期が竹中直人さんでやっぱり違っていました。   24歳の時に自分たちで劇団を作りましたが、食っていけないので全員アルバイトをしました。    辞めてゆく人もいましたが、僕の場合には運よくたんけんぼくのまち』のオーディションがあって受かって、つながりが出来ていきました。(1984年)   

或るマネージャーさんが声のCMの仕事を持ってきてくれました。  アルバイトの数倍のお金を貰えて、もっと仕事をくださいといたら、事務所に入る事になりました。    たんけんぼくのまち』では4泊5日で撮ってほとんどカットで、15分番組でした。  テーマはありましたが,遊んでいるような感じでしたが、何か伝わればいいなあと思っていました。   思うところもあり4年目で辞めたいという事を言ったんですが、結局8年で辞めました。   後から思うと自分から辞めたいという事は言わないほうがいいと思っていて、いないいないばあっ!』では、「ワンワン」役は25,6年続いていますが、自分からは絶対言わないことにしています。    事務所に入りましたが、やる事もなく悶々としていました。 ただ毎日10km走っていました。  何の根拠はないんですが、大丈夫だろうとは思っていました。  1996年にパイロット番組でいないいないばあっ!』にでて、それがここまで続くことになりました。   

声だけの演技はフラストレーションが溜まります。  声の世界は難しいです。  納得した事は一度もないです。  素晴らしい演技をしているので、吹き替えも難しいです。  いつかはスクリーンでどんな役でもいいから出てみたいです。