堀川りょう(声優) ・〔時代を創った声〕
アニメ「名探偵コナン」の服部平次役、「ドラゴンボールZ」のベジータ役などで知られています。 堀川さんは子役から活躍してきて今年でデビュー60年を迎えました。
気が付いたら60年経ってしまっていました。(65歳) 健康であったことが最大の要因だと思います。 特別なことはやっていないです。 肌うがいをやっています。 36℃ぐらいに水を温めてリンパ液と同等ぐらいの濃さになるように塩を加えて、全体に行います。 この4月に初めてのシングルCDを出しました。
*「BELOVED BLUE」 作詞:樫山圭 作曲:永見和也 歌:堀川りょう
これはある意味戦いがテーマになっています。 生きていること自体が或る意味戦いだと思います。 懸命に生きている人たちへの応援歌になればいいと思っています。
大坂の出身で、小さいころ母親の勧めで児童劇団に入団しました。 電車が好きで夢は運転手でした。 撮影所に行っていた時は小道具や衣裳係に怒られながらも遊び回っていました。 デビューは5歳で若君だったような気がします。 台詞はなく座っているだけでした。 中学2年ぐらいまでやっていました。 出席日数はぎりぎりでした。 周りは全部大人なので精神的には鍛えられたと思います。 中学2年からは学業に専念しようと思いました。 高校は普通の学校の学生経験をしました。 写真部に入っていました。 獨協大学に行きましたが中途退学になりました。 劇団四季に行って(18期生)一番苦労したのがクラシックバレエでした。 そこも辞めて26歳のころ、アニメのオーディションがあるという事で、応募したら受かったという事でした。
1984年にテレビアニメ『夢戦士ウイングマン』の主人公・広野健太役で声優デビューすることになりました。 案の定ついてはいけませんでした。 1ロール5分程度なので4ロール分を各々セリフをある程度丸暗記して画面のみを見て収録しました。 実践を通しての勉強でした。 ノイズ、足音とかには気をつけました。 リアクションの声もとても大事です。(お腹を蹴られた時の唸り声であるとか) お芝居は声優には必要だと思っています。 根拠のない自信でやって来ました。
1989年から「ドラゴンボールZ」のベジータ役、「名探偵コナン」の服部平次役は1997年から現在も続いています。 長寿番組が多くいまだにやらせていただいているという事は有難い事です。 ベジータは最初悪役で、自分のためにだけしか戦わない。 時代を経ることによってどんどん変わって行って、人のために、自分の愛する者のために戦う、全然違ってくる。 面白いなあと思います。
もっと良い表現方法があるのではないかと、常にやりながら意識しています。 100点を目指してはいるが、そこにはたどり着けないだろうとは思っています。 永遠に未完だから楽しいんだと思います。 自分の人生とは別にほかの人の人生を歩める醍醐味があります。 今の年相応の役もやって見たいです。
*「Thieves and cops~L&Z~」 作詞:樫山圭 作曲:永見和也 歌:堀川りょう