2019年12月8日日曜日

柴田秀勝(声優・俳優)          ・【時代を創った声】

柴田秀勝(声優・俳優)          ・【時代を創った声】
柴田さんは82歳です。
1958年TVドラマに出演し俳優としてデビュー、22歳の時には「熱血カクタス」というドラマで主役を演じます。
そのおよそ10年後から、アニメ「タイガーマスク」のミスターXや「マジンガーZ」の阿修羅男爵の声などで声優として活躍してきました。

これまで3000本近いアニメに出演。
「タイガーマスク」のミスターXは善人ではないので悪役を2/3は悪い人を演じてきました。
最近はおじいさんの役を担当させてもらっています。
デビューはヒーローの役ですが、声優になってみると悪役が多くてわがまま一杯演じさせてもらうので結構楽しいです。
結末がまだわからないで演じるのは難しいです。
小学校の頃から吃音症で、小学校の先生が歌を歌うとドモリはドモらないといわれました。
歌手になろうかと思ってのど自慢に出たこともありましたが、歌手の才能はないあと諦めました。
麻布高校に入り、演劇部に入って役者としてスタートするときに考えたのが歌舞伎だと思いました。
大学まで歌舞伎をやっていました。

「た」行が言えませんでした。
虎ノ門に住んでいましたが、中学でバスで帰ってくるときに「た」行の入っている「虎ノ門」、次の駅が「田町」が言えなくて「新橋」は言えるので毎日新橋から帰って来ました。
歌舞伎をやって努力でなおりました。
歌舞伎で一番気に入ったのが、みえを切る、振り向きざま、振り向くさまに心を表現する。
それが存在感を生んでくれるので、みえ、振り向きざまを、そこで表現できるか楽しさがあります。
歌舞伎は世襲制ですが、一般の人からも関西歌舞伎は取ることになっていて、歌舞伎俳優になれると思っていましたが、昭和33年に関西歌舞伎が倒産して辞めてしまって、就職先が無くなってしまいました。

TVが開局することになりTVタレントになりました。
映画スター、映画会社、劇団が握っていたのでそれ以外の人が出るのは難しかった。
1958年TVドラマに出演し俳優としてデビュー、22歳の時には「熱血カクタス」というドラマで主役を演じます。
昭和33年の卒業の時に新宿でバーの経営を始めました。
売春防止法ができてゴールデン街一帯が商売ができなくなって、一斉に店を売りに出たんです。
土地付き74万円という看板が出ていたが(当時一般の給料1万数千円だったころ)、見に行ったら買えという事で、交渉しているうち月々1万円払ってくれればいいという事になり(残りの1万円分は俺が飲むからという事で)、アルバイトを探して購入することになりオープンすることになりました。
店がもらい火になったことがあり120人ぐらいの劇団の人から改装費を集めて貸してくれたこともありました。

東映映画にも先輩がいて、声の仕事の話があり、アニメーション専門のプロダクションを作ってくれたら業務提携してもいいという話がありました。(青二プロダクションを設立)
「タイガーマスク」が終わって「マジンガーZ」があり役が違っても毎週出ていました。
「宇宙戦艦ヤマト」の再放送が馬鹿当たりして、第一期声優ブームができましたが、まさかそうなるとは思わなかったです。
今では声優プロダクションが100を超えたというぐらいになりました。
若い人に対しては、役作りができない中でいかにキャラクターを演じてゆくかというためには、いかに想像力が豊かになるのかという事と、想像力を豊かな自分を作るためには興味と好奇心、その先に見えてくる進むべき我が道なんじゃないでしょうか。
そこから自分に与えられるキャラクターの役作りに役立つと思います。
最近は活舌はきれいだが何か物足りないと思います。
60年間ぐらい仕事をしてきましたが、風邪をひいたりして休んだことは一度もありません、それは毎日の手洗い、うがいだと思います、手洗い、うがいは大事です。