2019年1月21日月曜日

山中信人(津軽三味線奏者)        ・【にっぽんの音】

山中信人(津軽三味線奏者)        ・【にっぽんの音】
能楽師狂言方 大藏基誠
2018年津軽三味線世界大会A級(最上級)優勝 3連覇。
海外では台湾の方が多い。
5,6年前までは全日本大会だったが窓口を広げようと言うことになる。
ネットで配信もしていてリアルタイムで見ることができる。
個人戦で200人、全部で300人ぐらい、C級だけでもジュニア級、シニア級など4部門があり、B級とA級があります。
歌付け伴奏部門もB級とA級があります。
以前は目の不自由な人がしていた。
歌があってこそ津軽三味線です。
本来は津軽民謡の伴奏楽器であり、津軽三味線の独奏は前奏の部分が長くなり、そこだけ独立したものです。
大会参加者は10,20,30代が多い。
私は15歳でC級優勝、16歳でB級優勝(当時の最年少記録)しています。
私のA級の41歳での優勝は最年長記録でした。
その前3年連続で準優勝でした。
3連覇するともう出れなくなります。

*津軽じょんから節 演奏

大会に出る人は編曲して出るのでそれぞれ個性が出ます。
楽譜はありません。
或る程度即興で演奏しますが、大会ではきっちり編曲しました。
私は正確なテンポ、ノーミス、音色を心がけて大会に臨みました。
弾いて録音して聞くと言う事を200回以上しています。
150回やって出て来るミスがあったりしましたが、そうすると苦手なところなんだなあと思ったりします。
津軽の四季はきびしい、風、食べたもの、雪等津軽の風土を体感したものを表現できるかどうか。

高校に行きたくなくて、腕一本で付ける職業大工か板前になりたかった。
祖父が三味線をやっていて、母親がたまたま趣味で三味線を始めました。
母親の先生の三味線を聞いたら、ビビビッと来て三味線をやろうと思いました。
「夢の祭り」という津軽三味線を題材にした映画ありました。
津軽三味線の名人が奏でる音を私の先生(山田千里)が吹き替えで弾いていました。
その音を聞いてこの師匠の処に行きたいと思いました。
中学3年性の時に両親に連れられて行って津軽に行った時に生の津軽三味線を聞いた時にここに弟子入りしたいと思いました。
14歳で一人で行って「埼玉から来ました」と言ったら、中学を卒業したらここ(民謡酒場)にきて2階に住み込んで修行しなさいと言われました。
中学卒業して3月に弟子入りして、5月にC級優勝できました。
埼玉にいたころから7,8時間も練習をしていました。
先生は特に教えてはくれずに、ステージに立ちました。
先生の曲を聞いてそれが凄く勉強になりました。

*津軽三下り 演奏

間と空間 津軽三味線には重要かと思います。
日本の音 四季を感じる音ではないかと思います。
能楽には囃し方があり、笛、小鼓、大鼓、太鼓と4つあるが、それぞれが四季を表しているという話を聞いたことがあります。
笛が冬。

*クロスカレント ジェイク・シマブクロ 演奏

ウクレレの音色 こういうところを目指そうと思った。
私に影響を与えました。
常に小さくてもいいから階段を上っている津軽三味線人生を歩みたいと思っています。

*桜 演奏 山中信人編曲
弘前の桜をイメージ