2018年12月21日金曜日

平岳大(俳優)             ・【わが心の人】平幹二朗

平岳大(俳優)             ・【わが心の人】平幹二朗
平幹二郎さんは昭和8年広島市に生まれました。
昭和31年俳優座に入団して初舞台を踏み、同じ年に映画デビューを果たしています。
翌年にはTVにも初出演しました。
以来舞台、映画、TVと幅広い役を演じています。
舞台ではシェークスピアの作品やギリシャ悲劇を中心に存在感のある演技で注目されました。
TVでは「三匹の侍」で茶の間の人気者となり、NHKの大河ドラマでは「樅の木は残った」、「国盗り物語」などで主役を演じています。
日本を代表する名優のひとりとして、又演出家としても活躍しました。
平成28年10月22日に亡くなられました。(82歳でした)

父は180cmありました。(私は183cm)
目、声も似ていると言われます。
前の晩は父と一緒に結構お酒を飲んでいました。
もう一軒行こうという事で亡くなってしました。
平幹二郎は本名です。(一人っ子でした)
佐久間良子さんと結婚して双子を産んでまた吃驚されました。
父のやっていたシェークスピアの作品やギリシャ悲劇等もよりも、母の方の芝居の方が見やすかったです。
小学校に1,2年の頃学芸会で主役をやりました。
やる前はドキドキしたが、上がってからは凄く記憶があります。
サッカーの試合等に行くとあいつが平幹二郎、佐久間良子の息子だと言われて、わずらわしく思っていた時期がありました。
俳優になろうとは全く思っていなかったです。
親の名前が無いところで試したいと思って、アメリカに行くことを決めました。
高校1年の一学期以降に行きました。
アメリカに行っても、日本人とあえば現実に引き戻される訳です。
ブラウン大学、大学院と進みましたが、一学期で辞めました。

高校3年の時にブラウン大学の数学のクラスに行くことができました。
そこでAを取ってブラウン大学に進むことができました。
大学を卒業してやることが見つけられなくて、その後自閉症の子供達の学校のスタッフをやっていました。
俳優になろうと思ったのは、日本に帰ってきて会社務めを始めて、なんか違うかなあという思いがありました。
本当にやりたいことを親に言わなかったりして、自分とむきあわないと後悔するなあと思って、やってみたいと思ったのが役者でした。
両親が役者をやってたので、いったいこの人達はなにをやってんだろうと、ちょっと覗いてみたかったのかもしれません。
母は大反対でした。
父も辞めときなさいと言いました。
父から電話がかかってきて立食パーティーがありそこに行った時に、「鹿鳴館」のプロデューサーの方がいて、息子役を岳大がやればいいんじゃないと言ったようで、後日話があり今に至る訳です。(27歳の時)
右も左もわからない時だったので、何が出来て何が出来なかったのかもわからなかった。

父の演出の「リア王」に出た時がありましたが、台詞が判らないとかコテンパンに言われました。
日々色んな舞台上での挑戦をやって行く時に、俳優としての表現を広げて行こうとはしていました。
蜷川幸雄さん演出の舞台でも父は色んな工夫をしたり、色んな役に挑戦していました。
新国立劇場で「山の巨人たち」(イタリアのノーベル賞作家ルイジ・ピランデルロの遺作)をやりましたが、 フランスの演出家がジョルジュ・ラヴォーダンが演出しましたが、父が言っていたのは「俺はようやっと目が覚めた」というんです。
「おれの芝居は臭いがそれでいいんだ」というんですが、ラヴォーダンは素の部分で芝居をしろ、というんです。
大御所的な存在になってやりたい放題だったが、外国人の監督が駄目だしをしてくれて、「自分は目が覚めた」という事を70代後半になって言っていました。
自分は強い表現をしたいと言っていましたが、日本は老人を演じると褒められるが、自分はそれをしたくないんだと言っていました。
枯れた演技は褒められるけれど、枯れた演技はしたくないとずーっと言っていました。
「世直しバラエティー カンゴロンゴ」カンゴロンゴ役は一番ま逆にあるところだからやってみたかったと思います。
主に漢籍(つまり漢文による古典)を典拠とする「お言葉」を用いて、現代社会の悩みに立ち向かうミニドラマを中心に展開される。

去年の暮れにアメリカの映画をやらせてもらって、今まで刺激してなかった脳が刺激されたような気がしました。
英ロンドンと東京が舞台の新ドラマ 日本語の「義理」と「恥」がタイトルになっている『GIRI/HAJI』、10年アメリカでやってきたことと、日本でやってきた役者ということがリンクしたという感じがします。
どう広がっていくのか一つの経験として終わってしまうのか、判りませんが、海外のチャンスを探していきたいと思っています。
日本で見られるのは、後1年後位になると思います。
本当に面白い作品だと思うので、是非見ていただきたいと思います。
新しい扉が開いたというよなな感じです。