2020年9月15日火曜日

高橋英樹(俳優)            ・人生楽しまなければ損! ~趣味は「家族」

 高橋英樹(俳優)            ・人生楽しまなければ損! ~趣味は「家族」

映画黄金時代の作品に数多く出演、TVでは時代劇スターの地位を確立し、現在はドラマのほかバラエティー番組など幅広く出演しています。  そんな高橋さんを支え続けたのは家族でした。   趣味は家族と公言する高橋さん、4月には待望の孫も誕生しました。   又今年度からNHKEテレの「にっぽんの芸能」の司会も務めています。  芸の基本は歌舞伎俳優から教わったという高橋さん、何を思い挑戦し続けているのか伺いました。

コロナウイルスで病院にも入れなくて、娘は一人で行って一人で産んだという感じです。  孫を生んでくれて感謝です。    この子が母親になっている、という感動がありました。自分が母親になってから親の有難みを大分感じてるみたいです。

家族と一緒にいることが一番の幸せだと思っています。

娘の真麻に対しては仕事をする人間としての心構えとしては、デビュー当時は自分の思ったような仕事ができないとか、仕事がいただけないとかの苦労もあり、腐っていた時がありましたが、自分の思うような仕事ではない仕事を依頼されたときこそ、誠心誠意命がけで頑張れと、そうするとみている人は頼んでよかったという結論になるから、それを一つ一つクリアーしてゆくことが、これからの仕事の役に立つというような話はしました。

デビュー当時から朝早かろうが夜遅かろうがどんな時でも、仕事ができる事がうれしくてしょうがなかった、苦だとか嫌だとか思ったことはなかったです。

高校生で日活ニューフェースとしてデビュー、翌年映画に出演、主役には恵まれなくてこれだけやって辞めようと思っていたが、青い山脈でがんちゃんというわき役をやりましたが、どんなに小さな役でも一つの作品の中にはそれが生きてゆく瞬間があるという事に初めて気が付いて、それからはどんな役でもいただいた役は誠心誠意務めていくという事に決心しました。

他人の映画、舞台など暇さえあれば見てきました。  そして視野を広げていきました。

1968年24歳の時にNHK大河ドラマ「竜馬がゆく」で時代劇との出会いがあり、これで人生が変わりました。  武市半平太をやることにより世間で大きく評価が変わってきました。NHKEテレの「にっぽんの芸能」の司会を担当することになり、ついに来たかと喜びました。

1973年29歳で大河ドラマ「国盗り物語」で主役の織田信長、その後桃太郎侍主演。

夢はあと1000人斬りたい、今までに約7万人斬っています。

私がこうして仕事をできるのも奥さんのお陰です。  奥さんが機嫌よくなるように自分を律するようにしています。

何故か初めて会った瞬間に、結婚という字が思い浮かびました。   電話番号を聞き出してお付き合いが始まりました。  電話している最中に寝てしまった、1時間半から2時間経って電話したまま寝ちゃったと思ったら、耳元で「起きた?」って言ったんです。  その間ずーっと待っていたんですね、それを聞いた時に運命の人と思いました。

若い時はとげとげしいというか激しい人間でしたが、奥さんのお陰で丸く削ってもらって、いまやつるつるの人間になりました。  奥さんの存在が本当に大きいです。

1981年 結婚して7年目に真麻が授かりました。(その間流産を繰り返しました。)  真麻の時にもエコーでピッ、ピッとなくて「残念ですが」、と言われたが、神社仏閣などに手を合わせたり写経していましたが、1週間後に診たらピッ、ピッとなって感動しました。

とにかく動かないようにという事で気を付けました。  よくぞうちに生まれてきたという感じでした。  奥さんの第一声が「ごめんね。 ガッツ石松見たいな子なの」という事でした。   孫も同じような顔をしていました。

子供を育てるために休業宣言をして、育児のためにいろいろやりました。 

娘が毎朝オニオングラタンを食べたいという事で、前の晩にスライスして炒めて翌日グラタンにしてそれを朝ご飯を食べた上にそれを食べていたので、どんどん肉がついてしまったと思います。   私は結構マメなほうです。

仕事は大好きですが、仕事を安心させてくれるのが、奥さんの力なんです。  お互いがそれぞれのやっていることを尊重し、信頼しあうことが一番大事なものと思います。

悩むことは10分悩みますが、悩んでも解決しないし、悩む必要はないと思いました。 人生訓は「まあ いいか」です。 

2004年「家族上手に生きる」という本を出版。   家族上手に生きるためには、先ず自分を捨てることですね。 「自分が・・・」という言う考え方を捨てて、先ず家族、奥さんがどう考え何をしたいか、そのために私は何をすればいいか、という風にすることですね。

「家族上手に生きる」の本のなかで真麻が「両親が私の源」と記しているが、二人で一所懸命育ててきた過程は間違いではなかったのかなと思います、子供を愛し、子供のために一生懸命仕事をし、子供を育ててゆく過程がちゃんと子供に伝わっていたんだと思います。

NHKEテレの「にっぽんの芸能」の司会をすることによって、日本人の持つ文化程度の高さを改めて感じることによって、伝統芸能のすばらしさをより一層感じるようになりました。   第一回目のゲストが仁左衛門さんで50年ぶりで、仁左衛門さんとは50年前に共演したことがあり、この番組に出てもらって改めて感動しました。

人生楽しくてしょうがないです、ありがたいです、あらゆる人に感謝しています。