2012年5月8日火曜日

柳生博(俳優、日本野鳥の会会長) ・世代を引き継ぐ者たちへ

柳生博(俳優、日本野鳥の会会長)     世代を引き継ぐ者たちへ     
<概要>
山梨県の八ヶ岳山麓の荒れた山林を購入し木を植えて森を作り ここに移り住んで35年経ちました 
この地に観光に来た人たちに鳥のさえずりや花の種類
美しさを知って貰おうと雑木林を解放し散策路も作りました  
茨城県土浦市霞ヶ浦の近くで生れ過ごした柳生さんは年間700本もの番組をこなしていた多忙時代に何故仕事場から遠く離れた八ヶ岳に居を移したのか 祖父からの一言が大きな影響を与えたようです  

カタクリ(紫)と蘭赤梅(黄色い花)が咲くころになると 冬の間は混群で過ごしているが このころになるとそれぞれのペアを探して一緒に行動する様になる
赤ゲラは近くでしか行動しない 皆さえずる様になる  
鳥の会の会長をして10年になる
東京に居る時はときめかない  八ヶ岳では躁状態になる  
以前は荒れ果てていた状態 光が入らない状態だった  
下は熊笹だけ 土はない瓦礫状態だった 草は生えない 
一旦木を切って 色んな木を植えて3年経ってくるとみみずが出てくる
年間700本ぐらいこなしていた頃 自分が落ちてゆくような感じを抱いた    
小さい時に祖父からいろいろ教えてもらった 

家業は昔でいう地主だった  里山の維持管理を野良仕事と言っていた   
子供の頃はぐじゅぐじゅしていた人間だった
草刈りを遣る事によって高い草だけではなく低い草も生育出来るようになる 
少年時代に野良仕事を祖父から指導される
小学校3年で終戦になって剣道(祖父が剣道7段で教えられた)をしなくてもいいんだと思った覚えがある
八ヶ岳山麓に開拓の人達がいた 満州からの引揚者とか 仕事が無い人達とか が過ごしていた
そこで野良仕事を手伝った(13歳の時に1カ月ぐらい一人で旅に出されていた 八ヶ岳に行く)
高校時代は沢山の映画をみた  当時商船大学が注目されていた  
その学校に行きたかったがいけなかった
本に関しては手当たり次第に読んでいた  
近眼になってしまい、学校には行けなくなってしまった  
「エデンの東」を見て芝居の世界に行きたいと思って劇団俳優座の養成所に入った  
39歳のとき、NHKの朝の連続テレビ小説『いちばん星』に野口雨情役で出演し、テレビ俳優としての地位を確立する
「野良仕事をしなさい」と祖父からの言葉を思い出す