2012年5月30日水曜日

出口寛泰(音楽プロヂューサー)    ・CDカンタータ 故郷石巻を義援金に

 出口寛泰(音楽プロヂューサー32歳)    CDカンタータ 故郷石巻を義援金に  
1979年の生れ 三重県桑名市に在住
少年時代から音楽のファンで自主製作レーベルを持って活動しています 
出口さんはおよそ40年前に石巻市で初演した 石島恒夫作詩  小杉太一郎作曲の
「カンタータ 大いなる故郷石巻」という作品を CD化して復刻して その売り上げ益を義援金として被災地(石巻)に寄付する活動をしています
どうしてそういう事になったのかをお聞きしました

「カンタータ 大いなる故郷石巻」 伊藤京子(ソプラノ) 友竹正則(バリトン) 山内 明(朗読) 指揮 小林研一郎  合唱団(400名)の幾人かは津波で亡くなっています  
義援金を渡す (2回目になる)   
曲は1973年  石巻市制が開始されてその40周年記念の為の歌  東京交響楽団
1楽章 「ひだかみ」 郷土の素晴らしさを表している(北上川) 
2楽章「たたらび」(足踏み式ふいご) 280年前 石巻にいせん場(大規模なお金をつくる処)
に職人が働いていた
  
労働条件の改善を求めた労働運動をするが島流しになってしまう
3楽章「ゆうと 支倉常長 180名を従えてスペインを経由してローマに向かう  
8年余り旅をして帰ってくると鎖国になってしまっている  
常長の心情を歌っている
4楽章「祝祭」 石巻の発展と市民の幸せを祝って 古里をたたえる歌
小杉太一郎  映画音楽をおもに作曲  伊福部 昭=小杉太一郎の先生でゴジラの音楽を作曲した人  私はファンになる 手紙を書いてお会いして貰った
弟子にも手紙を出した  池野成先生にも手紙を出した  
池野先生が小杉太一郎さんとは友人だった 
 
小杉太一郎さんの連絡先が判らなかったが
池野先生の葬儀の時に小杉太一郎さんの息子さんが来ていて連絡ルートが判った  
小杉太一郎さんに手紙を書いた 
便せんにして17枚になってしまった
小杉太一郎さんは300本以上の映画音楽の曲を書いている    
石ノ森章太郎のサイボーグ映画の音楽も手掛ける
オーケストラ レコードをCD化して販売して義援金にしようかとの案もあったが マスター音源が無かった

レコードの製作会社にも問い合わせたが無かった  
小杉太一郎さんの倉庫を探していたら「アルバム」というダンボールが有って開けて見たら
サブマスターテープが出てきた 
これを使えばCD化出来ると判った  
出演者に権利使用料を払って行うことはできないので無償でお願いした
東京交響楽団 クリアー  伊藤京子さんもOK  
小林研一郎さんもOK 全ての人達が協力してくれることになる 
友竹正則さんは亡くなられていたが協力を得られた
CD製作後の反響に驚いている  石巻の繋がりの強さを感じた   
来年80周年記念  増版したい 
精神の栄養  文化 芸術が栄養になるのではないかと思っている  
震災後の被災者の栄養補給になるのではないかと思う