(1930年(昭和5年)12月18日 - )は、日本の英文学者、演劇評論家。満州生れ
現在、東京大学名誉教授、東京芸術劇場館長
シェークスピア 全戯曲を翻訳 1980年芸術選奨文部大臣賞を受賞 1995年紫綬褒賞
2002年文化功労賞受賞
月に30本以上 芝居を見ていた 現在でも25本ぐらいみている
シェークスピアは37本を書いている 全部訳した
ハムレット ノーカットで4時間ぐらい上演する 全部訳したのは以前は坪内逍遥
日本語に強くないと訳すことはできない
[to be not to be that is question] 「生か死かそれが疑問だ」(福田恆存訳)
「このままでいいのか いけないのか それが問題だ」(小田島訳)
「あります 有りません あれはなんですか」(最初の訳)
「やったろか あかんか ほなどないしょ」(大阪弁訳)
「ひよるか ひよらぬか おらしらねえ」(つかこうへい訳)
(世にある 世に有らぬ 其れが疑問じゃ」(坪内逍遥訳) 中野好夫
「to be」辛いけど今の状態をずっと我慢するか (存在ではなく状態だと思う)
「not to be」我慢せずに変えるべきか
シェークスピア 駄洒落が多い 1作品 平均72 駄洒落
恋の骨折り損 が一番多い 230幾つか 言葉遊びが多く有る
酒友(さけのとも) 洒友(しゃれのとも)
草野大悟 飲んでいる時にはしを落としてしまった時 ママはしくれと言ったら はしくれとは偉そうにと大悟は言う 大悟 お前も役者のはしくれだろう
頭を抱えて笑いだした 喧嘩に成らず
駄洒落の一言でその場の空気が一変する
道化 偉い人達の愚かしさの写し鏡
道化役者をインテリが演じるようになり、イギリス的なユーモアの原形みたいなものがある
高級、素晴らしい
新劇 心の中にこういう思いがあるからこういう行動に出る
これで説明ができると言うのが新劇です
人間とは割り切れるものではない 新劇ではなく 現代劇にする
判んないところは判らないまま 人間とは判らないもんだとシェークスピアは書いている
昔の新劇は一つ一つの台詞を解釈する 心理学的に解釈する
この台詞はこう思ってて こういう気持ちが働いていてるから その思いを台詞の一つ一つに 込めなきゃやないけないんだと そうすると確かに皆、人間のいう言葉は心理的に意味がある 新劇役者はそれが判らないと芝居ができない
そんなところから新劇から現代劇への一つの大きな演劇的な手法の転換でもある