研ナオコ(歌手) ・〔わたし終いの極意〕 70歳、ありのままのすっぴん人生!
研さんは古稀を前にして、公私動画サイトを開設、素顔からメイクをしてゆく様子や仕事現場の裏側などを紹介し人気を集めています。 60歳でダイビングのライセンスを取得するなど、新たなチャレンジなども重ねています。 今年で芸能生活53年、今も精力的に活動を続ける研さんの日々を健やかに生きるコツ、終いの極意を伺います。
動画サイト「研ナオコチャンネル」で、すっぴんから徐々にメイクが出来上がるまでの動画が人気になっていますが、最初動画配信は興味はなかったのですが、子供たちがやってみないかと言ってくれて、始めることになりました。 コロナで仕事も休みになり、メイクをしていないので、早回しで一回作ってみました。 ゆっくりとしたメイク見たいという事あり、順を追ってやって行ったらどんどん再生回数が上がって行きました。 600万回で吃驚しました。 普段はメイクはしません。
小さいころ赤い口紅が気になりました。 見よう見まねで付ける機会があり、そこから化粧に興味を持ちました。 古稀を迎えることになりましたが、年齢を気にしていたら何にもできないです。 スキューバダイビングのライセンスを取得したのが69歳です。 泳ぐのは好きでした。 もっと深いところに行ってみたいと思いました。 いいタイミングがなかったが、或る時始めて、12mまでは潜れるライセンスは取りました。 30mまで潜れる学科までは取りました。 出身は静岡県の伊豆で天城の山のなかで、かわ、田んぼ、畑と山の中でした。 兼業農家でした。 インドアタイプでした。
「70歳、すっぴん人生」を出版、幾つだからこうしなければいけないとか、何か諦めるだとか、そういったことはなるべくしてほしくない、自分の思った通りに生きて行って欲しいし、人の視線を気にせずに、こうしたいと思ったことをやって欲しいと思います。 子供を持つと親は子供のために必死ですね。 終活はほとんど考えたことがないです。年齢のことは考えていませんでしたが、運転免許証の高齢者講習が届きました。 70歳になることが判りました。 歳だけ取っているという感覚です。 あんまり振り返らないです。 良いものも悪いものも見えてしまうので、前しか見ていないです。
社長に言われた事、いろんなことをやってきたので、今の研ナオコがあるんだと思います。 舞台もやって来ました。 6年前に舞台で大腿骨を骨折してしまったことがあります。本番中に、茣蓙が敷いてあって、足袋をはいていたので目に沿って滑ってしまいました。 凄い痛さがあり立ち上がったら、足がぐにゃっとしてしまいました。 救急車が呼ばれて、病院に行くと思った瞬間に、痛みがどっと増してきて、脂汗が出てきました。 全治3か月と言われたが、1か月で復帰しました。 迷惑を掛けたので、リハビリを頑張りました。
夫(野口典夫)は事務所の社長でもあり、6歳下です。 息子が今年36歳になるので、結婚36年になります。 夫婦とマネージャーと3人で住んでいます。 マネージャーとは25年同居しています。 笑いを届けるという事は大事な仕事だと思っています。いろんな別れがありますが、人には寿命があるんだなと割り切らないと引きずっちゃいますね。
父と兄の最後は仕事で看取ることが出来ませんでした。 母だけは出来ました。(97歳 大正11年11月1日) 2020年1月1日に亡くなりました。 1が好きなんだなあと思いました。 最後のころに「貧乏させて悪かったね。」という言葉が、凄くつらかったです。 お金は、父は耕運機を買うのではなく、乗用車を買って。家族を旅などに連れて行ってくれました。 私も子供達にはこうしてやればよかったと思う事がいっぱいあります。 母親とはそういうものだと思いました。
家族のために必死で働く、誰かのために頑張る、それが母の生き方だったんだなと思います。 私終いの極意、とは無いです。 200歳まで生きます。 今までやってきたことをもっと仕上げていかなければいけないなと思っています。 ちょっと年月がかかると思います。