2023年9月7日木曜日

中村敏彦(指揮者・ピアニスト)      ・チェコとスロバキアの歌を演奏して55年

中村敏彦(指揮者・ピアニスト)      ・チェコとスロバキアの歌を演奏して55年 

東京新宿を拠点に活動するアマチュア合唱団「わだち」は、1967年指揮者の故諸井昭二さんによって設立されました。  1983年に初めてチェコへの招待演奏旅行が実現した事から、その後もチェコとスロバキアを中心に演奏活動を行ってきました。  10年前に諸井昭二さんが急逝した後、合唱団のピアニストであった中村敏彦さんが指揮者に就任、合唱指導に当たってきました。  今年4年振りの51回目の定期演奏会を実現したほか、新宿合唱祭や、東京都の合唱祭などに精力的に参加しています。  指揮者でピアニストの中村敏彦さんにチェコとスロバキアの音楽が持つ魅力、自身が歩んできた音楽の道について伺います。

今年の5月に3年8か月ぶりに演奏会を行いました。 ズームで何とか練習をしました。    指揮者記念10周年という事でした。  諸井先生が急遽亡くなって私が指揮をすることになりました。   1967年指揮者の故諸井昭二さんによって「わだち」が設立されました。 皆川達夫先生がNHKの「音楽の泉」の解説をしていました。  「知られざる名曲を訪ねて」というシリーズがあり、その演奏会に「わだち」が参加しました。  諸井先生はバルト、ハンガリーに興味を持っていました。  皆川先生から諸井先生にチェコの作曲家ヤナーチェクの演奏をしてみないかと言われました。(カンタータ「アマルス」)  チェコの大使の奥さんにチェコ語を指導していただき、良い演奏が出来ました。  チェコの大使の奥さんが諸井先生にたくさんの楽譜を紹介してくれました。  1979年チェコ政府よりヤナーチェク文化勲章を受賞しました。1983年に第一回チェコ演奏旅行に行きましたが、私も伴奏者として参加しました。   

「わだち」は毎週都内で練習をしています。  楽しく声を出そうという事でやっています。   私は3年半チェコに留学していたので、ある程度は話せますが、団員の方は発音の練習からいろいろやります。(チェコ人の方も入団)

*「ナパドリーピースミエ」? 作曲:ドヴォルザーク

1958年青森県八戸市出身。  5人兄弟の末っ子で、中学1年からピアノのレッスンで弾き始める。  青森県立八戸高校に進んで、 東京音楽大学の作曲科に入学。(中学3年の時に指を痛めて、ピアノは一旦断念する。)   その後ピアノも弾けるようになり、改めてピアノ科を受験する。  ピアノは江口愛子?先生、中村 紘子さんとかに教わりました。作曲は浦田健次郎先生とかに学びました。  その後声楽の伴奏が多かったです。 或るきっかけで諸井先生のところに伴奏で行くことになりました。   1983年に初めてチェコへの招待演奏旅行に参加しました。  1985年から1988年まで3年半チェコに留学しました。  

*「少年時代」 作詞、作曲:井上陽水

1989年ベルリンの壁崩壊。  寮内,外ではチェコ語を勉強しました。  チェコの音楽は日本の音階に似ています。   チェコ語はアクセントが常に第一音節にあります。    作曲家ヤナーチェクのメロディーの顕著な特徴は一拍目で始まります。  それはドヴォルザークにも感じます。  1993年にチェコ共和国とスロバキア共和国に独立しています。  NHK「みんなのうた」の第一号が「おお牧場はみどり」はチェコとスロバキアの両方の民謡です。  「気のいいあひる」もチェコ民謡です。