2019年2月3日日曜日

高山みなみ(声優)            ・【時代を創った声】

高山みなみ(声優)            ・【時代を創った声】
「名探偵コナン」の江戸川コナン役、「忍たま乱太郎」の猪名寺乱太郎役などで活躍中。
「忍たま乱太郎」は25年以上、「名探偵コナン」は23年になります。
自分の一部になっている、特にコナン役など。
あまり違和感なくやってきています。
顔を見るとその声になるという感覚です。
乱太郎は楽しい雰囲気、友達と仲良くしようとか、そういうものを伝えていけたらという作品です。
コナンは勧善懲悪という訳ではないが、これはいい事これは悪いことという事を判って欲しいと思ってい、何をしたら人は傷つく付くとか、そういうことをアニメ、漫画を通して感じてほしいと思います。
こんなに素晴らしいキャラクターに出会えたことは運が良かったと思います。

当初警察官になりたかったです。
交通安全指導で腹話術が必要であると思い、中学時代「劇団ひまわり」に入りました。
お芝居をすることが面白かったです。
発声の基礎から学びました。
高校1年まで通っていましたが、授業が忙しくて辞めてしまいました。
クラブ活動では化学同好会に入りましたが、お茶飲み会というような感じでした。
ラジオを聞いていて、2年生ぐらいから自分でディスクジョッキーのテープを作って友達に渡していたら、これを出して見たらと言われて、ディスクジョッキーのコンテストに出したら、最終審査迄のこりました。
そしてグランプリを取ってしまいました。
誘われましたが、しかしまだその道に進むことは思っていませんでした。
高校卒業後、とりあえずもう一回お芝居の勉強をしたいと専門学校の演劇科に入りました。
自分のイメージしていたものと違って半年で見切りをつけて辞めました。
普通の企業に務めたがやはり合わなく辞めて、暫くバイトをしていました。

この先どうなんだろうと思っていたら、新聞を読んでいたら声優学校のチラシに目が止まりました。
オーディションを受けたら受かりました。
声を使ったお芝居をゼロから教えてもらう事になりました。
その時、野沢雅子さんと肝付 兼太さんが先生でした。
声だけで表現すると言う事が今までと違っていて面白かったです。
人間以外のものにも成れるという事もあって魅力でした。
DJグランプリのマネージャーさんと接触する機会があり、うちに来ないかと言われてそこの事務所に入ることになりました。
3年間だけ面倒をみるが芽が出なかったら辞めるように言われ、1年間で結果を出そうと思いました。
オーディションに受かって「ミスター味っ子」の味吉陽一役の主役(少年役)をやることになりました。
ヒロイン役でのオーディションを受けていたが、駄目だったので少年役で受けらた受かりました。
周りは大ベテランばかりで、新人一人という事でやりたいようなことをやりなさいと言われて、自由にやりながら判らないことは直ぐ聞きようにしていました。
30分の絵を直ぐ覚えるようにしなさいと言われて、絵の状態を覚えるように努力しました。

1989年アニメ映画『魔女の宅急便』をやった後に、足がかりが付いたなと思ったら、仕事が切れて恐ろしい空白期間がありました。
又アルバイトを始めました。
後で聞いた話では『魔女の宅急便』をやって、今後は忙しくなるだろうと言う事でオファーがなかったんだそうです。
これであきらめるという事を経験しました。(楽観的で落ち込むのは3分と決めました)
その後仕事の話が来るようになりました。
少年役は、これが自分のやりたかったことだったんだろうなと思っていました。
自分の半分以上がコナンや乱太郎に成っています。
大切なことは一つは元気であること、あと楽しむこと、どんな役、話でも楽しめるようになりたいと思っています。
若い人たちに対しては、すべてが無駄にならないのでとにかく経験しなさい、TV、本、漫画、何でもいいから読んだり見たりして、自分の心や感覚に刺激を与えること、それが糧になっていくと思うのでその労を惜しまないで欲しいと思います。
落ち込む時もあると思うが、これを見たら元気になるとか、これを読んだら元気になるとか、処方箋があるといいと思います。
ナレーションの仕事を頑張っていきたいと思います。
難しいし、自分の人生観がもろに出てきてしまうものなので、頑張らなくてはいけないと思っています。