秋元康雄(こまじいのうち マスター) ・みんなの居場所『こまじいのうち』
77歳、東京都文京区駒込生れ。
さまざまな職人が住んで人付き合いが盛んな町だったそうです。
終戦になって、マンションが増えてきて人との付き合いも少なくなり、町内会でお茶でも飲んで気楽に話せる場所が出来ないかという話がたびたび出ていました。
秋元さんは叔父から相続した家を利用して、平成25年10月「こまじいのうち」をオープンしました。
誰でも立ち寄ることが出来る人という事で、年間5000人余りの方が利用しています。
駒込のおじいさんの家と言う事で「こまじいのうち」と決まりました。
幼児にも言いやすいので子供から大人まで人気が出ました。
家主で管理しなければいけないので、マスターというふうに名刺に書いてあります。
掃除などはボランティアの人たちがやってくれます。
古い部分では築70年近くになります。
下宿をやっていた家で部屋は結構あります。
一部壁をぶち抜いて大広間に改造もしました。
オープンして5年経ちました。
火曜日から土曜日までやっていています。
時間帯は朝10時~3時迄やっていますが、子供達が来るのでその場合は、5時半ぐらいまで私が付き合います。
月に400名ちょっと、年間5000人を越えるぐらいです。
利用者は0歳~90歳までです。
情報交換の場になっていて、子育てに困る若いお母さんの集まる場所でもあります。
学生も来ますし、高齢の男性も来ます。
脳トレ健康マージャン、こまじいキッチン、おしゃべり会、子供の為のキッツパレット(小学校低学年対応)、囲碁、お手玉、など色々あります。
話題の中からできてきたプログラムが結構あります。
学生落語会、東洋大学の落ち研の人が修行の為に来て、お囃子は私たちがやるるわよと言って三味線などで生のお囃子をやってもらったりするので彼らも喜びます。
楽しんでくれているのでいいと思っています。
一番人気はマージャンで、6卓ありますが一杯になってしまいます。
利用料は100円で一日遊べます。
こまじいキッチンでは300円貰っていて、材料費としてそうちの200円貰います。
マージャンは300円貰っています。
リーダーシップは特にだれとか決まっていません。
東京都から町会事業の一環として助成金を頂いているので、レポートなどを出さなければないので名前を書いてもらったり、こういうことをして下さいと言っています。
政治活動、宗教活動、商売をやってはいけないということになっています。
北海道から沖縄まで地域の有志の方が、ここへ寄ってみようと言う事で見学に来られます。
昔を懐かしむ声があり、また相続でこの場所があって、展開しました。
文京区地域活動センター、文京区社会福祉協議会、公的な立場の方々がずん分アイディアを出してくれたし、協力をしてくれました。
文京区地域活動センターの所長の三縄毅さんの力が随分大きかったです。
学生の若い人たちの協力も随分ありました。
高齢者と若い人たちとの交流も盛んになりました。
若い人からスマホを親切に教えてもらって、利用しています。
運営のスタッフになってくれた人もいます。
実績を残そうと言う事で記念誌を作ろうと言う事で3年経って、それがきっかけで知り合いからつてで写真のプロも来てくれたりデザイナーも来たりして、編集者も来てここにきて資料集を作り上げました。
運営費は電気、ガス、水道、資料集作成費、通信費などがかかりますが、皆さんからの100円と助成金と企業からの寄付金などで賄っています。
地域支援活動でフランスのワインメーカーが視察に見えてやりましょうと言って参加してくれました。
その時に高額の資金を頂きました。
私は素人でしたが、それぞれ専門家がいてそういう人達の知恵を発揮してもらって、その家が「こまじいのうち」だと思っています。
近所の人のすれ違いに御挨拶ができるようになりました。
近所の顔が見えるようになりました。
地域の特性があるので、その地域の人達に任せるようにしていった方が出来るかなあと思います。
行政が補助金を出すといろいろ制限が出来てきてしまうので、そのへんのバランスが難しいと思います。