2022年3月25日金曜日

大原千鶴(料理研究家)         ・大原流 時代を生き抜くヒント

大原千鶴(料理研究家)         ・大原流 時代を生き抜くヒント 

コロナ禍で仕事が無くなり収入が激減した時もありましたが、又戻って来つつあります。  「今日の料理」の番組でカメラが送られてきて、自分で撮ったこともあります。   教室で人が集まってやるという事は出来にくい状態です。  今は中断しています。   SNSとかミーティングのシステムとか、こういったものを活用するようになりました。  新しい自分を見つけていくことでもあると思います。  去年からeコマース(electronic commerce  コンピュータネットワーク上での電子的な情報通信によって商品やサービスを売買したり分配したりすること。)を始めて、紫蘇のシロップを売ったり、土鍋を売ったり、新しい商品を企画して開発したりしています。   最初言葉もわからない状態でしたが、自分で調べたり、子供から教わったりして、段々判って来ました。  

会社でもリモートワークが増えてきていると思いますが、学ばないと前に進めない時代になってしまったなあと思います。    新しいことに一寸でもいいから挑戦して見る、そこに対する好奇心とか、それを楽しめるというみたいなものを持つという事が、私たちがフレッシュであり続けることに対して必要な事ではないかなと思います。   

スーツを着たサラリーマンの人が保育園に抱っこひもで赤ちゃんを抱っこして、子供を乗せて保育園に送っている男の方を見たら凄いなあと思います、時代は変わっていると思います。ジェンダーに関する偏見も私は持っているんだなあと思います。   

子供を育てながら、主人の母親を介護した時期がありました。   思い返してみるとそこまで頑張らなくてもよかったんだと思ったりします。    食事に関して手作り信仰みたいなものがあって、無理なことをしてイライラして子供に当たったりしました。     自分の食を自分の力で整えられるという事は、生きてゆく中で一番大事なことではないかと思います。   

まだ還暦ではないんですが、一巡して生きたなと言う感じがして、自分の生きるステージが次の段階に移ってゆくようで、仕事、趣味、時間とかが大事になってきて、自分の時間が必要になって来るんですね。   時間も確保していかなければいけないし、自由を得ようと思うと、多少の孤独と責任、責任の中にはお金という事も付いてくると思います。    ここでちょっと株をやりはじめましたが、その会社のこととか、経済、社会の動きに対して敏感になります。  新しいことを日々学んでいます。   

食を通して興味があるのがSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)です。  食べることは環境に密接につながっているので、資源保護の認証のあるものにしてみたり、みんながうまく回ってゆくための消費の仕方、が大事だと思います。

コロナ禍で、一番大事なのは家族の繋がり、人との繋がりとかありますが、次は時間だと思います。   情報量も沢山あり、情報をちゃんとジャッジすることも必要です。  自分が出来る範囲で正しくて、みんなが納得できるような質のいい情報を集めて、そこに時間を使ってゆくべきだと思います。   

私たちは命を貰って食べている。  野菜、魚、肉、豆腐でも元生きていたものを身体のなかに取り入れて、食べている。   このエネルギーが人を不快にさせたりする、世の中のためにならないことに成ってはいけない。   食べてきたものに対して失礼な行為だと思います。   日々自分が出来るささやかなことを大事にしていっていただけたらいいなあと思います。