今森光彦(写真家・切り絵作家) ・【オーレリアンの丘から四季便り】
今森さんは滋賀県の大津市琵琶湖を臨む田園風景の中にアトリエを構えて里山環境を取り戻すために活動しています。 二回目の今日は夏のオーレリアンでの活動を伺います。
周りが田んぼに囲まれているので緑に包まれています。 農家の方は夏場は比較的にほったらかしなので人気が無く静かで、大好きです。
写真家としては生き物が活発なので撮影するものが結構多いです。
環境農家としては鹿、イノシシなどの害の少ない野菜を植えたり、果樹類の下に生える雑草を取り除く作業などをしています。
昆虫はかなり多くて、玉虫は多くて炎天下が大好きです。
蝶は午前10時ごろまでと午後3時以降に飛んでいて、5種類のアゲハチョウが見られます。1年を通してみられるのが9種類です。
アゲハチョウ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、キアゲハは大変数が多いです。 こういう蝶が増えるように努力しています。
蝉は夏に初め、盛り、終わりと出る順番が決まっていて大好きです。
ニイニイゼミは夏を知らせる蝉で、最近は少なくなってきています。
クマゼミ、アブラゼミは夏の真っ盛りに鳴いて、乾燥したところが好きです。
ヒグラシは早朝か夕方、あるいは雨が降る直前に鳴いて、合唱します。 このころにツクツククボウシも鳴くようになってそうすると秋が近づいてきます。
昆虫教室も行われて今年で23回目になりました。 今年はコロナの関係で通常の半分以下で50名程度でした。
民宿みたいなところに泊まってオーレリアンの丘ともう一か所に子供たちを連れて行って観察したりします。
オーレリアンの丘は6年になりますが、これほどいい状態に計画通りに行くとは思わなかった。
大きくは里山環境を目指したい。
昆虫教室の一日目はオーレリアンの丘に行きました。 子供たちが蝶に夢中になっている様子がうかがえます。 子供たちは美に関する感覚が敏感です。
2日目に名水の里山を訪れていて、休耕田を利用して人工的に浅い水辺を作っています。
そこにはいろんな生き物がいます。 1泊目で友達ができるので2日間は超リラックスして昆虫採集を楽しんでいます。
最終日には表彰式があり3つの賞があり、大賞がオーレリアンの丘賞です。
オーレリアンの丘賞をもらった子は凄く昆虫の大好きな子で、広い視点と細かな視点があり人にも親切にしてます。 6cmぐらいの大きなヒラタクワガタを採取しましたし、ほかにもたくさんの昆虫を採取しました。
昆虫教室の子をみていると自分の小さいころを思い出します。 それぞれの道に進んでいても昆虫採集をしていた時のことは役に立つと思います。 本当のものをみるという事は大事だと思います、生命のオリジナルをみたということは大事なことだと思います。
9月には耕作をして菜の花の種まきをします。