2020年8月17日月曜日

望月左太寿郎(邦楽囃子方)        ・【にっぽんの音】

 望月左太寿郎(邦楽囃子方)        ・【にっぽんの音】

「だじゃ」は中学からのあだ名になっています。

静岡の伊東市生まれ、40歳。 父は日本舞踊、立花流2代目家元 立花 寿美造

19歳で長唄囃子方の望月佐太郎さんのもとで 修行を積みながら東京芸術大学邦楽科別科を終了、2005年に望月左太寿郎の名前を許されて囃子方の一歩を踏み出し、現在は舞踊界、演奏界、海外公演などで活躍、若手の囃子方たちと若獅子会やお囃子プロジェクトというグループを結成、伴奏楽器である囃子に注目してもらおうと、囃子をメインにした公演を開催してその楽しさを広める活動をしている。

大学に行くにあたり、邦楽があってとか知らなくて、スポーツをやりたいと思っていたが、高校3年生の時に芸大に行くときに、日本舞踊とは違うお囃子で行ってみたいと初めて思いました。          囃子を職業にするということに対して父は何も言いませんでした。

邦楽囃子は歌舞伎、日本舞踊の後ろで演奏している囃子、三味線と一緒に演奏する打楽器、笛という形です。

「囃子」は「はやしたてる」という語源ではないかと思います、「謡」は「うったえる」というところから来ているらしいです。

三味線の旋律に乗って、唄に乗って打つということが多いです、日本舞踊、歌舞伎の伴奏が主な役目だと思います。

若獅子会はなかなか聞く機会のない邦楽を大勢の人に聞いてもらおうとして始めたグループで、新たな楽しみ方を探してゆこうということで5回目から創作曲を作るようになって、これから聞いてもらうのが第一作目です。

*「若獅子 Ⅰ」  演奏:若獅子会

囃子だけではなく舞台を作り上げてゆくことが魅力だと思います。

お客さんと一緒にその会場の空気を作ってゆく一体感が出た瞬間は気持ちいいです。

*「ひよどり越え」(合戦の前の宴のシーンで酒盛りをして楽しんでいる様子)演奏:若獅子会

小鼓の起源はインドと呼ばれているが、ズンズービー( dundubhi )という楽器がありましてそれがもとなんじゃないかと言われています。

日本にわたってきて独自の開発がされて、肩に担いで打つという独特な奏法がなぜ生まれたかはわからないが、日本独自の進化を遂げたのが小鼓です。

ただ打てばいいだけではなく、調べというひもがかかっていてその部分を打った後に少し開いたりすることによって音を作るので、左手が一番重要です。

打楽器で音を変えてゆくということでは世界でも珍しい楽器です。

左手で持って右肩に担いで、右手を添えて下から打ちます。

よく使う楽器だけでも50~60種類ぐらいあります。

当たり鉦(お祭りなどで使う楽器)、オルゴール(お輪を並べて打っただけ 蝶々舞っていたり御姫様のかんざしが揺らめいているようなシーンで使われる)

他の楽器ではまつむし(松虫が鳴いているシーン)、カラスが鳴いたり赤ちゃんが泣いたり鶯が鳴いたりするものもあります。

*「マスターオブ着到Ⅱ」 演奏:お囃子プロジェクト 

邦楽囃子のジャンルを崩さないことが大事だと思っています。

日本の音とは静寂、間 音がないところに美徳を感じる感覚だったりとかが、日本の音、感覚かなと思っています。