(1936年(昭和11年)12月2日 - )は、日本の俳優
黒沢明監督の「天国と地獄」の誘拐犯役で注目を集めて以来 NHKドラマ「ザ商社」でのエネルギッシュな演技 日本アカデミー賞 「おくりびと」等で知られています
読書家でも知られ週刊誌の「私の読書日記」という書評欄を2006年から6年間続け「柔らかなさいの角」と言う本に纏められました
山崎さんの暮らしぶり、人生観、俳優論もあり 読書が俳優山崎さんにとって大きなものであることが判ります
トーク番組は苦手 「柔らかいさいの角」 出来るかどうかやってみようと思って「私の読書日記」の仕事を引き受けた
読むことと書くことは違うので最初慣れない中を何とかやってきた
本業の合間にやるのは最初締め切りに間に合うかどうかが心配であったがだいぶ慣れました
本を選ぶのは感ですね
「柔らかいさいの角」の表紙の絵も編集者に頼まれて自分で書いた 絵を描く事は好き
「サイの角のようにただ一人歩め」と言うかっこいいフレーズが気に行っていた
ブッダの言葉だった
「隠れ仏教」鶴見俊輔の本の中にサイの角に触れたところがある
インドサイの角は中が肉でぶよぶよである これは衝撃的だった
今までは堅いと思っていた
芥川比呂志に出会わなかったら俳優には成らなかった
一回に3冊 なるべく偏らないように心がけている
身体の力身体の仕組み パパロティ
舞台を続けていると切り替えが難しいとい言われている
千秋楽の翌日から神経がおかしくなる
開演の時間になると身体が戸惑う 最初何でこういう状態になるのか判らなかった
以前よりも色んな実験をして自分を好きになった 新しいことは何でもしてみたい
身体のままに 人はかろうじて身体で自然と繋がっている
或る人が鬱に成って散歩をして散歩が登山靴を履いて山に登る様になった
身体がその様に動いていくものなのですね
5人で担当している 自然にテリトリーが出来てきた
俳優であること 老人であることにアクセントを持ってやっている
「声と言葉と恐怖心」 タイトル 耳についても小学生は柔らかな耳を持っている
知識が増えてゆくと意味で言葉を取ろうとするが 子供達は知識が少ないので、音で取ろうとする だから柔らかいのだと思います
子供の耳が鋭いのは言語能力が限られているからである
幼児は音を頼りに回りを知る
赤ん坊は優秀な耳を持っているのかもしれない
声そのものが持っている表情が有ってそういう届き方ができればいいなと思うが、大人に成ってきて意味に捉われてきてそういう感性が鈍って行ってしまうのではないかと思う
「声の秘密」 本屋さんで見つける 大体は本屋さんで見付ける
「創作のコツは表現する事柄を心から面白がることと感じいる
達人は悠然と楽しむ」 丸谷才一 エッセー
俳優は準備はするが瞬間的なもの 感じた事をそのまま表現する
文章の場合はよくよく考えて一番的確な言葉を選んでゆく 自分に一番しっくりする言葉を選んでゆく 作業としては正反対 俳優と文章を書く事
若い頃だったら文章を書くことはやっていないと思う
若い頃から日記は付けていた 「俳優ノート」につながる
芝居は準備から稽古から本番まで長いので日記を付けていたが映画、TVは付けていなかった
連載の仕事に関しては吃驚したが楽しもうと思ってやってきている
戦争に関して体験を伝えてゆくことは難しい 大岡昇平 『俘虜記』
切り口がみつからない本があるがそういうものは書けない
山田風太郎 『人間臨終図巻』 内藤陳さんの「息どうするんだんだっけ」 面白くて 臨終の言葉について書いてみようと思った
佐野洋子 勝海舟の『これでお終い」が最高
佐野洋子の父親「金と命は惜しむな」
笑いは大好きなので意識している
本を読むということは自分の生活の中に入ってしまっている
ご飯を食べたり酒を飲んだりするのと同じで活字が無いと駄目
「どんぶらっこ」 語感が良い 人生は何があるか判らない
桃がどんぶらっこ どんぶらっこと流れてくる 思い通りには流れてゆかない
「どんぶらっこ」は面白い言葉だった 背伸びしないで日常の実感を書いているつもり
役をつくる事と本を読むことは同じだと思う
どこか自分なりの切り口を見付けてそこから入ってゆく
役作りもそうだし 其の切り口を見付けることそれが楽しい