2012年7月25日水曜日

天野隆子(時代考証家)       ・ドラマの時代を忠実に再現する為に

天野隆子(時代考証家)        ドラマの時代を忠実に再現する為に      
子供の頃から歴史が好きで子育てが終わって改めて勉強する  
それがきっかけれTVドラマの時代考証をするようになった
連続TV小説はいからさん おしん 梅ちゃん先生まで 明治大正昭和の時代考証を始めて30年になりまた
坂の上の雲等の風俗考証など沢山のドラマの裏方を支えてきました
梅ちゃん先生  父が医者で彼女も先生になる  
台本を最初に拝見してチェックを入れてディレクターに返してその後現場からも質問がある
作家と監督がどのような視点でとらえているかによっていろいろ変わってくる 
過ごした年代年齢過ごし方によってどんどん時代考証の立場としては取材が変わってくる 
 
時代考証とは時代劇に出てくる道具衣装風俗作法等がその時代に合っているかどうかの確認の作業  
近年(明治、大正、昭和)は難しい  
昔のことほど易しい 昔のことは誰も知らないから  
明治以降は文献、写真等があるので沢山あって難しい
大学は経済を勉強 子供への手が離れて 小木新造先生に歴史を勉強し始める  
何年かしてからNHKから依頼されて手伝う事になった 昭和57年
朝ドラマはそれから11本になる  最初のドラマは明治の後半の話  
テニスのラケットも調べて四角っぽいものだったのでそれを作って貰った
おしん昭和58年 台本を作る前からひそかにこういう事を書きたいんだけれどもと言われて 貧しい農家の日常生活について(山形)調べる

自分達が食べるものは大根飯 それを調査 資料をガリ版刷りで年寄りから聞いたことを記してあった 3:7 大根:屑米   実際は逆なようだったようだ
住まい 布団も満足にない時にどうしたら暖をとれるか調べたら わらの中に裸で寝るのが暖をとれるという事を知った
予備稿を数回先ず読んでチェックして調べることは調べる  
ほとんどは国会図書館 中央図書館 国立公文書館等いろいろなところで調べる
昔はカードだったので調べるのが大変 3冊までだったので内容が違う場合もあり時間がたいへん掛かった
今はコンピューターなのでコンピューターが使えなと検索できない 
調べるのは時間がかかる仕事  確固たる裏付けが無いと報告できない,ずっと貫いている

坂の上の雲  3年に渡って放映  風俗考証を担当   
軍隊を離れての生活の様子を担当する  
秋山 好古 秋山真之   結婚相手の家紋を調べてくれとの要請  
青山墓地の埋葬場所を訪ねる  
家紋が付けられている墓があるのでそれに着目して調べたら有った,こんなことまでやるのかと思う事もあるが      
白洲次郎の物語で,お母さんの気持ちになって書いてくださいとの要請があり対応する    
兄、姉から学生時代のこととかをいろいろ聞く事ができた
姉の家計簿は一番参考になった  
薬代 初診料等  生活の状況が判る  
周りのいろいろな方から情報が得られた(母、おば等々)
「負けて勝つ」  吉田茂の物語  マッカーサーと対等に渡り合う