2012年7月28日土曜日

小山明子(女優)         ・今日も二人で 夫大島渚との介護の日々



小山明子(女優)   今日も二人で 夫大島渚との介護の日々  
 (1935年1月27日 - ) は、日本の女優。千葉県生まれで神奈川県横浜市鶴見区育ち
1955年 映画でデビュー 1996年に大島監督が脳出血で倒れて以来16年間 に渡る介護が続いています
その間精神的にも疲弊し自身でも鬱と戦う日々であったと言われます  
それらをつづった図書「パパはマイナス50点」は日本文芸大賞エッセー賞を受賞
人生生きていれば何もないなんてことはない  61歳 大島が64歳の時に彼が倒れた  
これからいろいろ楽しい事をと思っていた矢先に倒れた
どこにも行けなくなった  イギリスのヒースロー空港に行く自動車の中で倒れた  
脳出血であったがその気配さえなかった

3週間イギリスの病院に入院した 手当がすぐに出来た  30分が勝負だと言われている 
早く病院に行けたので大事には至らなかったが 後遺症があった 
「御法度」の映画を取る予定だった  私は鬱に成ってしまって1か月入院してしまった  
畳の家だったので座って立ち上がろうとしても立ち上がれなかったので絨毯を引いて生活できるようにした(畳→洋風)
兎に角この身体の不自由な人とやっていかなくてはいけなくなった  
家政婦協会に電話して通いで週6日来てもらう様にした
何とか体制が整い さあ食事をしようとして唖然とする  
女優をやってきたので三食ご飯を作ったことが無かった

カルテ 1200kcal 血糖値が高い 一切判らず 主人は朝から酒を飲んでいたりしていた  オーバーワーク 等がたたって倒れてしまった
料理の本を一杯買ってきて勉強を始めた  
リハリビは本人のやる気次第 家族のサポート サポートが無いと成り立たない
理学療法 作業療法 言語療法 を真面目に彼はやった   単純作業を繰り返す 
 黙々と繰り返した  自分を受け入れた 八つ当たりをしなくなった
感謝の言葉が出てきた   介護鬱になってしまった(熱心すぎた)   
みそ汁の具に玉ねぎを入れる(玉ねぎは血液サラサラに成るので)

自分は駄目だ駄目だと追い詰めてしまった  入退院を4回繰り返した  
 鬱病になると食べられない 眠れない  15kg痩せた
何で鬱病を卒業で来たのかを考えると大島が早く復帰できた 優等生の患者だった 
言葉も魚の名前 花の名前を言ってくれと言われて最初全然出なかった
段々訓練で言葉を訓練して刺激を与えて(音楽を聞かせるとか) TVに出るまで復活した  
リハリビ室で倒れた MRI撮ったら何でもなかった 心電図  超音波何でもなかった 
胸部レントゲンで肺炎であることが判った
入院することになる(入院だけは私は嫌だった)  夫の入院後3日目に病院から電話がある
 お宅のお手伝いさんが心筋梗塞で倒れたとの事だった
又追い込まれた   近所の方々が事情を判ってくれて親切に助けてくれた  
ボランティアへの参加意識が湧いてきた 近所との付き合いができるようになった
生き方が変わった 

見なりがひどかったが努力をし始めた(64歳の時)   水泳教室に入ろうと思った 
料理教室、ヨガの教室にも入った
いまでも水泳教室に通っている  継続は力なり 現在77歳   血圧を測ってから入る  
自分との折り合いをつけながらやっている
女優に復活しようとTVのトークショーに出て帰ってきたら大島がお腹が痛いと言いだして救急車で運んで貰ったら十二指腸潰瘍穿孔  破裂していた
集中治療室に入ってこじれていたので中々一般病棟に入れなかった  
生きるってなんて大変なんだろうと凄く感じました

お早うと言って部屋に入ると失語症で中々返事ができない状態だったが2か月位過ぎてからようやく「おはよう」と言えるようになった
病院内の図書館で沢山の本を読んで、これから生きるヒントをとっても沢山本から得ました  
沢山の良い本にであって良い言葉を貰いました
一番大切なものは目に見えない   
なせば成るなさねばならぬ何事も なさぬは人のなさぬなりけり(上杉鷹山の藩立て直しの言葉)
やればできる して見せて、言って聞かせて、やらせて見せ褒めてやらねば、人は動かず
(山本五十六)
先生は夫が帰ってきたら歩けるようにはならないだろうと言われたが絶対に寝たきりにしては成るものかと思って 掴まるバーを付けたり リハリビの人を、来て貰う様にして歩けるようにもなって言葉も出るようになりました  そのまま諦めたら駄目      任せる所は任せる  
自分で発散出来る処が必要   
 
幸せの基準は 海外旅行とか 美味しいものを食べたいとか なんか見たいとか それは幸せなことですが 今望めないこと 今私はそういう生活は出来ない
その中で私が幸せなのは あんなに管につながって駄目かもしれない 
でも家に帰って最後を迎えさせたいと思って連れて帰ってきた喜び
すこしずつものを食べれば元気に成る  ビールはどうしますかと言ったら「当然」 と言った
機嫌良く一日を楽しく生きられれば良いと思っている  
いずれ人間は死ぬ 最後の時に自分は良い人生だったなと思って貰いたいなと思っている
かきくけこの精神  か=感謝する 感動する心  き=興味をもつ  く=工夫する  け=健康に注意する  こ=好奇心