2011年11月22日火曜日

高橋由貴子(浮世絵版画版元)    ・浮世絵版画の紹介



高橋由貴子(浮世絵版画版元)      浮世絵版画の紹介
日本文化の文化紹介 浮世絵に関してアジアにはいままでいちども行ったことはなかった  
4名で行って来る
ルールは墨一色の仏画からスタートしている 江戸時代戦がなくなり太平の時代になると
 町民文化が起こって来る 
歌舞伎、落語 俳諧 が盛んになる その情報誌だったと言われている 
今歌舞伎ではどんな役者さんがどんな演目がおこなわれているか 写楽、美人画とか
風景画、相撲画 等々 それから色が付いてくるようになる 

絵草紙屋さんで売っていた  浮世絵画はかけそば一杯の値段と同額だったと言われる
参勤交代等、旅行者で土産に持ち帰ることがあったりして全国に広がる 
紙はこうぞの繊維からつくる 繊維が長いのが和紙の強さになる     ぼかしが命となる   
どうさびきとはにじみがないように処理をする 
にかわとミョウバンを混ぜて紙の両面をしっかり刷毛でコーティングする 
浮世絵版画はどのように→ 絵師が先ず絵を描く  
その次に彫り師 彫ったものをいろを重ねて刷ってゆく 刷り師 で構成されている
実際にはその3人を束ねている版元がいる 

絵師は輪郭だけを書く 彫り師はそれを反転して糊で版画材に貼りつけてしまう 
乾いた状態で彫ってしまう 
彫ったものを20から30枚刷って絵師に渡してどの部分がなに色 なに色と 色を指定してゆく 
次に彫り師が彫ってゆく(色版)→色版を刷り師が順番に刷って色の具合、線の細さとかを確認して修正があれば彫り師にフィードバックして修正作業も行う
役者絵ならこの人に、美人画この人に書いてもらおうと選択して依頼する (版元が考える)
浮世絵版画は大体5枚の板でつくられている  
版画の材料は山桜を使用する 山桜にはねばりつくような油がある 板は両面使う 
5枚ならば10色は使う
彫り師は20~30本は彫刻刀を使用する  
髪の毛を彫る人は別のひとが専門でいる場合が多い  
浮世絵版画は江戸で発達した  版画自体は京都が古かった

私で6代目 歌舞伎にはよく連れて行ってもらった 着物を来るのが好きだった 
茶道、華道等習ったが父からは一流の人に学びなさいと言われる
いい物を見なさいと言われる (全ての事に対して) 美術展のはしご等も常に観るように言われる・・・「目を肥やせ」
「バレン」 バレンとは木版を刷る時に使う道具で、竹の皮、和紙そして漆で出来た丸い形をしたものです 「当て皮」、「バレン芯(綱)」、「バレン皮(竹の皮)」で構成
紙を湿しておかないと乾燥した時に次の色を刷る時にずれてしまう 

これを一色ごとに行う (日によって湿度が違うので湿し方が微妙で難しい  
現在は部屋のコントロールが
出来るので簡単に成って来ているが江戸時代は大変だった)  
カビが生えてしまうと駄目になってしまう
和紙は刷ってすぐ重ねても構わない (すぐ吸ってくれる)
木版画は日々の生活の中では広がっていない  
有田焼をヨーロッパに輸出するときに壊れないように浮世絵版画で包んで出荷していた
 受け取った方は包んだ紙の綺麗さに吃驚したと言われている
浮世絵版画はヨーロッパで有名になった(ヨーロッパでは一色で有った)