2024年4月2日火曜日

古居みずえ(ドキュメンタリー監督)   ・私がドキュメンタリー映画で伝えたいこと

古居みずえ(ドキュメンタリー監督)   ・私がドキュメンタリー映画で伝えたいこと 

古居みずえさんは島根県出身、1948年生まれ。 会社勤務からフォトジャーナリストの道に進みました。 中でもパレスチナでは30年以上取材を続け、2005年には写真「パレスチナの女たち」でDAYS国際フォトジャーナリズム大賞審査員特別賞を受賞。 映画ではドキュメンタリー映画『ガーダ パレスチナの詩』で第6回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(公共奉仕部門)を受賞。 2011年には映画『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』を制作しました。 古居さんは昨年10月半ばから年末まで、ガザで取材した二つの映画を市民に無料で貸し出しました。 日本各地から自主上映会を開きたいとの動きが広がり、上映会は100か所以上となりました。  古居さんにガザで取材して感じた事、平和への思いなどを伺います。 

会社に勤務してましたが、30代後半に病気になり、膠原病という風に診断されました。  4か月入院して、投薬により奇跡的に回復しました。 嬉しくてなんでも表現したいと思いました。 写真教室に1年間通いました。(祖父が写真屋をやっていました。) 東京のNGOの主宰でパレスチナ子供写真展があり興味を持ちました。 その1年後にパレスチナに行きました。(1988年)  最初は毎年行っていましたが、飛び飛びの時もあります。  最初は子供たちを撮りたいと思いましたが、女性たちがかいがいしく働いているのがあり、女性を撮ってみたくなりました。  写真「パレスチナの女たち」でDAYS国際フォトジャーナリズム大賞審査員特別賞を受賞しました。 

人々を撮りたいと段々思って行きました。 途中からビデオを始めました。 パレスチナに人々は表現力が豊かです。  最初のころは追いかけて行きたい人が居ました。 彼女は結婚して出産をして、そのたびごとに現地に行って追いかけたいと思いました。 半生を描くことによって気持ちが入っていきました。 私が女性だったために、いろいろと家のなかにも入れたし話もしてくれました。 彼女らがどういう生活をしてどういう事を思っているか伝えないといけないのではないかと思うようになって、日本で発信してゆく事になりました。 

パレスチナは紛争とかがなければ、神聖なところだし、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教それぞれいいところがあったり、綺麗なところがあったり、エルサレムの旧市街に入ると、不思議な趣があり中世と近代が入り混じっている、そういったところです。 ガザ地区はちょっと違って人間臭い感じがします。 情が深い人たちで、人との付き合いが厚い感じがします。 

ストリートチルドレンが居ません。 紛争地なので両親が居ない子が沢山います。 親戚、兄弟とかが面倒をみるんです。  大家族で少なくとも30人はいます。 映画の中の女の子も学校で1,2番を争う優秀な子でした。 両親が居ないと、一緒に住んでいる人たちの思いで、学校ではなく結婚という事を決められる。 ガザ地区でドキュメンタリー映画を2本製作しました。 ・・・以後緊急地震速報の為放送を中断。