いまいみさ(オリガミ作家) ・〔私のアート交遊録〕 オリガミに思いを込めて
花の美しさや四季折々の行事を折り紙で表現し、手作りの楽しさを提案しています。 いまいさんの作品はかわいらしさや作り易さから、児童、保育士、看護師、高齢者にまで広く親しまれています。 さらにユーチューブやインタでの発信、ワークショップなどで魅力ある世界を公開しています。 紙を折る動作は脳の活性化や、手や指の機能訓練に繋がるだけでなく、折り紙は子供のころ誰もが経験している遊びであり、それを思いだしながら覚えているものから気軽に始められるため、認知症予防としても効果があると言われています。 折り紙を中心に身近な材料で手軽に作れる手作りおもちゃを提案しているいまいみささんは、今また折り紙を折ってメッセージを書き添える折り紙手紙にも力を入れています。 折り紙は簡単で楽しい、相手を思いながら折ってメッセージを書く、笑顔が生まれるハッピークラフトだと言います。 折り紙に込める思いを伺います。
子どものころから折り紙は好きで、折り紙と聞いただけで心が温まります。 鶴は平和の象徴として折って祈りを込めて奉げたりするものなので、鶴はほとんどの方が折れるのではないでしょうか。 折り目をきちっとつけるという事をマスターれば、意外に簡単に折れます。 折り紙は世界中の皆さんが楽しんでいます。 私の本もヨーロッパ、台湾、中国、韓国など他の国にも出版しています。 私は介護施設、幼稚園、保育園に行く機会が多いんですが、毎日のように折られています。 色々なものが飾られています。 赤はりんごとかリンクして色を教えて、好きな色をほしがります。 繰り返し教えると小さい子でも折れるようになります。 自分で作ったという事が最高に楽しい。
折り紙は江戸時代1700年ごろに庶民に広がったと聞いています。 最初は和紙の折り紙で段々単色の折り紙になり、10色、20色になり今は60色になります。 子どもはめちゃめちゃ関心を持ちます。 私も母から教わって楽しい思い出しかないです。 今から思うと一つ一つ丁寧に教えてくれたと思います。 とりこになって行きました。 折り目正しく折らないとちゃんと作品は出来上がらないので、丁寧に愛情込めて折ることが大事です。 飾ったり、送ったり皆さんと共有することが多いです。
七五三の女の子の折り紙は、いろんな種類を重ねて一枚に貼り合わせています。 羽子板、猫、梅、ウグイスなど。 手を動かすことはとっても脳によいと言われていて、認知症を予防する回想法と言う心理療法に近いと言われています。 折り紙は普段動かさない指もしっかり動かすので、健康のためにもいいと思います。 △に折る時に指を上から降ろしてきてプレスした状態でスライドして折って行くとしっかり折れます。 角と角をしっかり合わせることが一番のポイントです。 今は柄折り紙が沢山市場に出回っています。 カラーコーディネートするのも楽しいです。段々難易度を上げてゆくと素敵な作品がどんどん出来上がります。 作った作品をどこにどうやって飾るのか楽しんでいただきたいと思います。
折り紙手紙もやっています。 ちょっとしたメッセージを書きます。 「頑張ってね」とか、お守りを作って「合格祈願」とか。 子どもがお父さんにビールの折り紙を作って「お疲れ様、パパいつも有難う」と書いておいてあると、凄く喜びます。 家族の中でやり取りするのも心温まります。 相手に送る気持ちを表現しているので、「ありがとう」と一生懸命書いたりしています。 高齢の方は鶴を折ったり、紙風船を折ったりすると、昔のことを思い出したりして、いろんなことを伝えてくれます。
インスタグラムでも毎日発信しています。 季節に応じて作品を発信しています。 読者の皆様のも発信しています。 お薦めの一点は、百枚入りで赤の折り紙、青の折り紙、黄色の折り紙と、61色の折り紙がよく売れています。 季節を表現するのに61色の折り紙があると紅葉のグラデーションとか、鮮やかな折り紙が売られているので、お薦めの一点です。