大野真澄(シンガー・ソング・ライター) ・唄うことが大好きなんです
大野真澄さんは1949年愛知県出身。 1970年3人組フォークグループ「ガロ」を結成、1973年「学生街の喫茶店」がヒット、第24回NHK紅白歌合戦に出場しました。 現在はソロ活動のほか、伊勢正三さん、太田裕美さんと共に、「なごみーず」というユニットでも活動しています。
2017年から愛知県の岡崎市民会館で友人と共にいろいろなミュージシャンを呼んでやっています。 今年は南こうせつさんと元ちとせさんです。 2016年が岡崎市の市制100年で岡崎市民栄誉賞を設けて、その賞を頂きました。 他に何人かいました。 それをきっかけにコンサートをやろうという事になりました。
物心ついたころから歌は好きでした。 父が良く歌っていました。 叔父がレコードを回してラジオに繋いで音を出す機械を持っていて、いままで聞いていた流行歌とは全く違うものを聞いて、洋楽を聞くようになりました。 小学校の旅行のバスのなかではマイクを独占していました。 下校時も良く歌っていました。 人前で正式に歌うようになったのは中学3年、高校生になってからです。 ビートルズが出てきて吃驚しました。 高校2年生ぐらいから友達にアコースティックギターを借りて弾き始めました。 バンドを組むときにギターは上手い人が弾けばいいと思って、歌を歌えばいいと思いました。 高校2年生のころデパートの屋上でイベントがあり5人編成のバンドで出て、初めてお金を貰いました。(5人で1万円)
企業に就職しようと思いましたが、イラストレーターを目指し、上京してセツ・モードセミナーに入学しました。 入学式には300人ぐらいいましたが、絵とかを教えるのではなく、講義とか自分の好きなような生き方を教える先生で、どんどん辞めていきました。 先輩にポスターを描く人がいて、御芝居のポスターを描いて、そのお芝居を観に行かないかと誘われて、観に行きました。 打ち上げに一緒に誘われて行きました。 「東京キッドブラザース」に入らないかと誘われましたが、断り続けましたが、一度会う事になってしまいました。 入ってやっているうちに、ロックミュージカル『ヘアー』のオーディションを受けないかとの誘いがありました。 そのオーディション会場にいたのが、後の「ガロ」になる堀内護、日高富明が受けに来ていました。 かまやつひろさんとのご縁で3人が組むようになりました。
*「学生街の喫茶店」 リードボーカル:大野真澄
1973年「学生街の喫茶店」がヒット、第24回NHK紅白歌合戦に出場しました。 当時は自分たちの世界ではないと思いました。 1976年、ガロ解散。 2009年還暦を迎えました。 還暦で「THE ALFEE」の方から是非「ガロ」に曲を一緒にやりましょうと提案がありました。 真っ赤なエレキギターをプレゼントしてもらいました。 今年74歳、「セブンティータイムズセブンティー」と言うタイトルでずっとやっています。 70歳で70回ライブハウスツアーをやるという事でしたが、間にコロナが入ってしまいました。 30数回で止まってしまって、今年6月から再開しました。(50回近くになる)
もっと「今を歌いたい」、今思っているいこと、今周りで何が起こっているのかとか、これから自分は何に向かって行ったらいいのかとか、明日のことを考える歌の方がいいと思います。