清水節江(ローズガーデンオーナー) ・【心に花を咲かせて】原野を開拓し夢のバラ園を実現
千葉県君津市の人里離れた山の中にとても綺麗なバラ園があります。 4000坪の原野だったところを ご夫妻はテントで寝泊まりしつつ開拓して作り上げたという手作りのバラ園で「ザ・ドリーミングプレイス・ローズガーデン」と言います。 何故原野を開拓しバラ園を作ったのか伺いました。
バラの群植をしたかったので、そのためには広い土地が必要で、予算との兼ね合いがあるので探して探してたどり着いたのが、こちらでした。 移住前は普通の住宅街に住んでいましたが、気兼ねしながら農薬をまくこともあり、思いきり育てられたらいいなあと思いました。 こちらに来て夫がバラの無農薬栽培に目覚めてしまって、凄くはまり込みました。 今では無農薬で綺麗な花が咲いてくれるようになりました。 4000坪を購入して業者に見積もりをしてもらったら、天文学的な数字で、老後の楽しみとして自分たちでコツコツやろうと軽い気持ちで始めました。 全くの原野で手作業で草を刈って根っこを取って、大きな木はどかしたりしました。 金曜日の夜にこちらに入って、土、日作業して、月曜日の朝こちらから出勤するという事を繰り返していました。 当時は楽しくてつらいという思いはありませんでした。 テントに寝泊りして、かなり離れたお隣から井戸水を頂きました。 食材なども地元の方から頂いたりしました。 当時は怪しげな夫婦と思われた様です。 真夏に夫と延々と草刈りをやっていて、昼食が喉を通らなくて、夕食時も二人とも食べられなくて、熱中症だったようですが、そのまま寝てしまったら回復した様です。
仕事が過酷な場所のアートディレクター、現場監督のようなもので、体力には自信がありました。 小さな広告会社を2,30年都内でやっていましたが、私がバラにはまってしまって、先にフェードアウトして忙しくなったので、その後夫も辞めて手伝ってもらうようになりました。 人里離れた別天地を捜していました。 剪定も弱剪定で自然な形で育つように咲くようにしていきました。 こぼれ種とか球根の分球とか10年続けてきて少しづつ増やしていきました。 この土地は石ころも一個もないんです。 落ち葉が腐葉土になったようです。 井戸から水をくみ上げ噴水にしてそこから出た水を川にして池に行って巡回させています。 一生懸命やっていると不思議と手伝ってくれる方が出てきてくれます。 芝生の種をまいて大嵐になって全滅だと思っていたら、地元の方が大きなシートを被せてくれていたこともありました。
この土地を見つけたのが2002年です。 開墾を始めたのが2004年です。 最初の2年間は週末に頑張ってやっていて、家を建てることにしました。 歳を取ってもずーっとバラとか草花を育てて行ければいいなあという夢があってそこからスタートしたんで、まさかこんなことに成ろとは思わなかったです。 アメリカのターシャ・テューダーさんも自分の庭をただ好きでやっていたのが有名になって行きましたが、気持ちは近いものがあったのかもしれません。 口コミでガーデンに来るようになり多くの人が来るようになりました。 イギリスの古い家を模して作りました。 インターネットで安く作り上げました。 要望があったりしてレストランなどもやるようにもなりました。 夫がバラの無農薬栽培に目覚めて、夫が主で世話をするようになりましたが、それでも足り無くなってきて週に何日かお手伝いしてもらっています。 500品種3000本あります。
香りに興味があってバラに惹かれて育てたいという事になりました。 私が一番好きなのはイングリッシュローズのラジオタイムズと・・・・(聞き取れず)です。 香りが強いです。 花姿も綺麗です。 迷い猫、捨て猫が来て、ほっておけなくて面倒見るようになって住みつきました。 猫も人なつっこくなってそれぞれお客さんの接待するようになりました。 ガーデンは2010年4月にオープンさせていただきました。 彼は厨房に入って好評のカレーを作ったりパスタを作ったりしています。 あっという間に一日が過ぎます。 バラの世話は水曜日の休園日に行います。 動物もいっぱい来てモモンガも来ます。 鹿とかイノシシも軍団で来ます。 鹿に花と蕾をすべて食べられてしまったこともありました。 呆然としたこともありました。 いろいろ対策をしてやってこれました。