2022年1月2日日曜日

貴家堂子(声優)            ・【時代を創った声】

 貴家堂子(声優)            ・【時代を創った声】

貴家さんというとサザエさん』のフグ田タラオ、タラちゃんの声でお馴染みと思います。ハクション大魔王』のアクビ、『天才バカボン』のハジメなどを演じてきました。

2019年には「最も長くテレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じ続ける声優」として加藤みどりさんと共にギネス世界記録に認定されました。   「サザエさん」は今年で53年目です。   オーディションをやって1年ぐらいと言われましたが、やっていたら50年過ぎてしましました。  風邪をひかない様に、病気にならない様には気を付けていました。     コロナ禍では1~3人と制限されたなかで、やってきました。    相手がいないでしゃべるのはつまらないですね。  

兄弟が男ばっかりの一番下で、一番上の兄とは20歳ぐらい違っていました。  TBSのオーディションがあり友達から誘われていったが、私は受かって友達は落ちてしまいました。(高校卒業後すぐの頃)    TBSに入った時にマイクの使い方からいろいろ勉強しました。  初めてアニメに出演したのが、1963年から1966年まで放送された「鉄腕アトム」でした。   吹き替えでは「わんぱくデニス」をやらせてもらいました。(30分番組)  よく残され指導を受けました。   

1969年に「サザエさん」がスタートしました。   小さい子役だろうと思っていてワカメちゃん役かと思ったら、その下のタラちゃん役でした。    4コマ漫画ではタラちゃんは出てきていませんでした。   ラジオのホームドラマですからねと言われました。     ちびちゃんの様子をよく観察していました。   ちびちゃんの気持ちになってあまり声は気にしませんでした。   ハクション大魔王』のアクビちゃんも担当しました。  アクビちゃんは大魔王があくびをすると出てくる。   ハクション大魔王は大平透さんが担当しました。  昔はとちると頭からやり直しなので、迷惑をかけますよ、プロですよ、と言われました。    2020年にハクション大魔王』はリメークされて、50年後に放送されて人気が出てきています。   キャラクターがいいですね。  

1971年には天才バカボン』のハジメちゃんなど子供の役を多く担当してきました。   回りは子供役だと思っていたんでしょうね。    「おばあさん役をやってみたい」と言ったことがありますが、「魔法使いのね。」と言われました。   私は作らなくてもこんな声なので、気持ちを入れてゆけば、気持ちだけで出来るかなと思っています。   母の声に似ていると思います。   タラちゃんはいい子で、頑固、自分の考えを通す、間違ったらごめんなさい、とちゃんと言える子ですね。   声優の面白いところは自分で出来ないことができる、という事だと思います。     ラジオは自分で想像する、想像したものを声に出して何かする、それがやっぱり面白いですね。   

声優を目指す若い人に対しては、舞台でいろんな経験をして、そういったものがないと駄目ですね。   舞台などでは基本が出来るんじゃないですかね。   身体で演じる。  舞台を見ることも大事だと思いいます。   「やりたい」という思いが大事だと思います。  好きであるという事が一番良いことだと思います。