2019年4月17日水曜日

中野浩一(日本自転車競技連盟選手強化委員長)・【スポーツ明日への伝言】黄金の脚力が競う

中野浩一(日本自転車競技連盟選手強化委員長)・【スポーツ明日への伝言】黄金の脚力が競う
現役時代は世界選手権スプリントで前人未到の10連覇を達成、現在は日本自転車競技連盟選手強化委員長として、東京オリンピックに向けての選手強化にあたっている。

1992年のスペインのバルセロナオリンピックの解説者として行く。
(プロを辞めた年 36歳)
選手の名前など聞いたりして情報を集める。
自転車のロードレースって凄いんだなあと改めて感じました。
種目によっては開催枠と言うのは無いものがあります。
オリンピックポイントを取らないと出場できない。
強化の方針をもう一度見直す時期だと思っています。
2020オリンピックの自転車種目としては大きく分けて4つあります。
1.トラック競技・・・室内で行う教義
2.ロードレース・・・普通の道
3.マウンテンバイク・・・悪路、山道なども走る。
4.BMX・・・アップダウンのあるところを走るレースと、自転車に乗って色んなえんぎをする種目もあります。

1.トラック競技・・・スプリント、チームパシュート、競輪、チームスプリント、オムニアム、マディソン。
UCI(国際自転車競技連合 仏:Union Cycliste Internationale)が色々変えてきた。
男子も女子も同じ種目をする。(距離は違うが)

世界選手権を走ったのは1976年から1986年まで走りましたが、250の板張りバンクはバルセロナだけでした。
日本では当時無かったです。
2,3月でトラックの世界選手権が行われ、銀メダル1つ取る。
その前にワールドカップがあったがそこそこの成績を収めてくれました。
運も結構左右するところもありますが大分力が付いたと思います。
女子の競輪は作戦的に本人が判っていな部分もあるので、今後に期待しています。
世界ランキングとオリンピックランキングはちょっと違って世界選手権でメダルを取ることは難しいと思います。
ただ、オリンピックは4年に一度なので体調管理は難しいところもあります。
ヨーロッパでは各種目で優勝すると、次の1年間はチャンピオンジャージを着て走ることができる。
私はそれを着て走ったことはあまりありませんでした。

2017年から短距離のヘッドコーチとしてフランス人のブノワ・ベトゥ(プロのコーチ)を招きました。
徐々に選手の力が上がってきています。
最新のノウハウ、トレーニング理論など取り入れてきています。
組織的に強くして行くそれが花開くように、継続して、国内競輪でも結果を残す事が大事です。
自転車競技をやっているとオリンピックに出ること、メダルを取ることが目標で、1996年のアトランタから自転車競技でもプロが出ることができるようになりました。
私が強くなっていったのは実戦で走って、やっぱり強くなっていったという経緯はあります。(お金もらいながら強くなっていったようなものですが)
高校時代は陸上部でど素人からはじめた様なものです。
ミュンヘンでエキジビションで競輪をやって意外と現地の方に受けました。
見ているうちに走りたくなり、走りましたら、見ている人も競輪って面白いなということになりました。
フランスの世界選手権から正式種目として採用されました。
オリンピックは2000年のシドニーから採用されました。
競輪の内容もアレンジされていきました。

競輪は基本的には6人で走ります。
抽選で順番を決めて、インコースから順番に付かなければいけないので6番手だと一番最後になってしまいます。
自分の力と相手の力を計りながらゴールを目指す。
色々駆け引きがあります。
北京で永井が銅メダルを取りました。
競輪はレース運びによっては勝てる種目です。
メダルを取ってもっともっと日本の競輪で活躍してもらいたい。
ネットも普及して来たりして、本場に来る人は少なくなってきています。
新しいスターが誕生してほしいと思います。