奥田佳道(音楽評論家) ・【クラシックの遺伝子】
*プッチーニ歌劇 「ジャンニ・スキッキ」(Gianni Schicchi)から「私のいとしいお父さん」 映画「眺めのいい部屋」から
1980年代の映画で一躍広まった。
「ジャンニ・スキッキ」は遺産相続をめぐるコメディーだが、非常に精妙なアンサンブルが繰り広げられる。
1918年にプッチーニの「ジャンニ・スキッキ」が書かれた。
初演はニューヨークのメトロポリタンオペラ。
初演100年で記念する三部作が行われる。
1918年頃の息吹、音楽にも昔を懐かしむ曲と、クラシックにジャズやミュージカルが要素が入ってきた作品に別れる、100年前の息吹、遺伝子として今日はお送りします。
*映画「眺めのいい部屋」から「リターントゥフローレンス」 オーケストラバージョン
*プッチーニ オペラ「つばめ」ウイーンのオペレッタの劇場から委嘱された作品。
ゴージャスな響きが聞こえてくる。
ベルディーの椿姫を少しイメージしてもらえるといいと思います。
銀行家の愛人マグダは、田舎から出てきた若者ルッジェロと出会い恋に落ちます。
マグダは過去の恋愛に対する後悔や罪悪感に耐え切れず、事実を打ち明け、元の生活に戻っていくお話です。
*プッチーニ オペラ「つばめ」から「誰がドレッタの不思議な夢を」「アリア」
劇場やコンサートホールの中では昔を懐かしむ機運も生まれる。
(貴族文化への憧れ)
カールマン オペレッタの作曲家 『チャールダーシュの女王』、『伯爵令嬢マリツァ』を発表して大人気になる。
* カールマン 『チャールダーシュの女王』から「踊りたい」
100年前には一方東洋への関心があった、ジャポニズム。
フランツ・レハール 『微笑みの国』 中国の王子様とウイーンの王女様の結ばれない物語。 オペレッタ界に初めて悲劇を持ちこんだ。
* フランツ・レハール オペレッタ『微笑みの国』から「君はわが心のすべて」
コルンゴルト オペラ 「死の都」 亡くなった妻の亡霊の踊り子となって現れて不思議な事が起こる。 「ピエロの踊り歌」
*オペラ 「死の都」から「ピエロの踊り歌」
日本の100年前、浅草オペラ オッフェンバックの「天国と地獄」が一番人気。
*オッフェンバックの「天国と地獄」から「地獄のギャロップ」