2024年3月23日土曜日

三山ひろし(歌手)          ・日々小さな花を咲かそう

三山ひろし(歌手)          ・日々小さな花を咲かそう 

*「どんこ坂」 作詞:さいとう大三 作曲:弦哲也 歌:三山ひろし

1980年高知県南国市出身の演歌歌手三山ひろしさん(本名、恒石 正彰) 2009年「人恋酒場」で歌手デビューしました。 大ヒット曲「お岩木山」を発表した2015年からNHK紅白歌合戦に9年連続出場するなど、大活躍しています。 歌手として長年努力を重ねながらけん玉の普及活動にも余念がない三山さん、そうした人生を支える考え方を、デビューに至る家族の支えなど、エピソード盛沢山でお話頂きました。

けん玉を操りながらの登場。 デビュー15周年。 けん玉でも初めてのタイトルを頂きました。(社会人新人王) 「日々小さな花を咲かそう」と言うタイトルは自分で決めました。  夢と言うと壮大なものを考えがちですが、日々の達成はかなかなか感じにくい。  日々小さな目標を積み重ねて行くのもいいんじゃないかと思いました。  気が付いたら夢に近づて行ってるんじゃないかという事で、小学校でも話をしました。 「一所懸命」 今日は茶碗を洗おうとか、わずかな事でいいんです。 その積み重ねが前向きになれる。 生き生きとしてきます。 

自分が親になって、両親への感謝など出てきます。 小学生の時に母子家庭になり、育ててくれて、子守りは祖母がしてくれました。 母親は仕事に出掛けて愚痴一つ言わずに常に働いてやって来ました。 自分もそのようにやらなければいけないと、母親の背中が教えてくれました。 小遣いを欲しいとも言えないので、中学校では新聞配達を始めました。(5年間)  母親も「日々小さな花を咲かそう」と思ってやっていたのではないかと思います。母は常に笑顔で前向きで明るくて、僕も譲り受けているところがあると思います。    

2004年(20年前)祖母がNHKのど自慢に出て、優勝しました。 僕が3歳ぐらいの時から演歌歌手にさせたいとずっと言っていました。  僕が高校卒業するころにNHKのど自慢に出場しました。 鐘が二つで落ちてしまいました。 一旦諦めましたが、祖母が詩吟教室に通うようになって、僕もついて行きました。 再度NHKのど自慢に挑戦することになり今週のチャンピオンになりました。 節目節目で祖母が歌の道に導いてくれました。  海に向かって叫んで、歌って練習していました。  四国大会に行ったりすると3,4番でした。 四国大会で優勝して全国大会に行くと入らなかったりするんです。(23,4歳)  

高知は三方向が山で囲まれているので、「三山」にしました。 もう一つ意味があって、師匠の山が左右にあって、真ん中に自分の山があるんです。  真ん中に山を積み重ねて、高くなればなるほど綺麗な山の形になるという願いを込めて、芸名を考えました。 山を築くには土台をしっかりしなければいけない。 土台に欠けたところが見つかると、積み重ねないで、土台の部分へ手間をかけないといけない。 

けん玉の技は一見簡単そうに見えますが、積み重ねが非常に大事になって来ます。 「慌てず、焦らず、諦めず」という三つの「あ」があるんです。 集中力が大事です。 ちっちゃなことが凄く大事です。 歌の世界でも同じです。 息の取り方を間違えても、歌謡浪曲は歌えないんです。 10分ぐらいあるので、それを歌いきるという事は集中力が大事です。 「三山家とさ春」と言う名前で落語をやっています。 名付け親は「立川志の春」師匠です。 3年前から高座を務めさせてもらっています。 落語と歌謡曲が一緒になった作品がかつてはなかった。 新しく落語歌謡と言うジャンルを作りました。(昨年11月) 全体で9分です。  私とディレクターさん、編曲の先生、作曲の先生、詩を作ってくれた志の春師匠と5者でいろいろ練りながら作りました。 太陽のような光を照らせませんが、世間の隅をぽっと照らせるような、そんな灯りでありたいと思っています。(小さな花)