加藤亮子(芝の原っぱ実行委員会委員・芝の家スタッフ)〔心に花を咲かせて〕 ビルの谷間に原っぱ広場を
高層ビルが連立する東京都港区、おしゃれな地域としても知られてます。 その芝という地域のビルの谷間に地域の人が協力して芝の原っぱを作り、交流を進めていると聞きました。 再開発が進む中、土地の確保もさぞ大変だったろうと思います。 どんな経緯で作ったのか、どんな場所になっているのでしょうか。 又都会は人と人との交流が希薄といわれていますが、ビルの谷間のその地域はどうなのでしょうか。 どんな原っぱで原っぱを作ったことで、どんなこうかがあったのでしょうか。 当初から芝の原っぱつくりに今も力を入れている芝の原っぱ実行委員会委員の加藤さんに伺いました。
細い路地が残っている中にポッと緑の豊かな空間があらわれるという感じで、不思議な場所ですねと言われることがあるぐらいです。 オープンが2021年5月、3年目にはいっているところです。 164平方メートルです。 もともとは3階建ての住居が経っていました。 1階に地域つくりの場所が始まりました。 そのたてものが取り壊されることになり、その空き地をコインパーキングになるという話を聞いて、町内会長さんと共に地域のために使える場所に貸してくれませんかと話したのが始まりです。
街の中に緑があることで心が潤うし、防犯という面でも安全な綺麗な街という事で、町内会で取り組んできたという事という事が一つ、町内会長自身が園芸が大好きな方で、自身の家の屋上にもばら園を作っていたりするかたです。 その方の思いがベースにあると思います。 それが原っぱ広場です。 町内会の方と芝の家という地域交流拠点とで相談をして作って行きました。 井戸端会議的に使ったり、いろいろな形で使われています。 舞台があり音楽をしたり、御芝居したり映画上映会をしたりとかしています。 いろいろやりたいことはあったんですが、試行錯誤を重ねて絞り込んでいきました。 ルールについてもいろいろ議論していきました。 (ボール遊びはだめ、火は使わない、ペットははいらないとか)
町内会では防災と町内美化、お祭りに関することが3つの軸かなと思います。 担い手不足も言われています。 参加者は声掛けをして誘って行きました。 地主が土地を町内会に提供する時には税金の減免処置があるという事でいいですよという事になりました。 コインパーキングの収益よりも地域の交流をはぐくむ方が価値があると考えてくださったお陰です。 緑があり癒されますと言ってくださいます。 昆虫も来ます。 縁の繋がる場所にもなっています。
維持することは思った以上に大変です。 水やりとか、見守りとか当番を決めてやっています。(20名程度) 月二回手入れの日を決めて草取りとかやっています。 町内会が主体となって活動をしています。 講談、落語会などもやっています。 お互いが大事に使おうという意識が芽生えています。 話が出来る場所があるということは貴重だと思っています。 再開発の話もあり、10年後ぐらいには残念ですが、この場所自体はなくなってしまうと思います。 再開発後に住民自身が手入れが出来る緑の庭を作って欲しいとお伝えしながらやっているので、何かしら引き継がれると思っています。