山本學(俳優) ・〔出会いの宝箱〕
1月3日が誕生日で87歳になりました。 昨年2月に認知症の話をしました。 幻視と言う事から話を始めました。 最初は認知症と言う事は考えてもいませんでした。 幻視 ,綺麗な花が見えたり、トランプの模様があったり、迷路のような図形が壁一面に出てくることから始まりました。 父親がアルツハイマーだったので脳に関して興味を持っていました。 脳外科だと思ったら精神科でした。 幻視と言うのはアルツハイマー型認知症ではなくて、レビー小体型認知症と言うのは別のたんぱく質が脳に溜まる部位が違うんですが、運動野の方に溜まって、障害が出てくる脳の一つとして認知症の幻視が問題としたんですが、僕はお茶の水のクリニックに行っています。 MRIの画像診断が出てきて、能の血流の中に放射性物質を入れて、撮って、脳の血流がいいか悪いかなどのいろんなことが広がって出てきて、、レビー小体型認知症かと思ったら、アルツハイマー型認知症があると考えていますと言われましたが、診断書にはアルツハイマー型認知症とは書いてなくて、軽度認知症と言ってアルツハイマー型認知症があるものと考えています、と書かれています。(認知症予備軍)
脳の場合は基準がないんですね。 専門医に行かないと診断がつかない。 認知症の注射ができて、保険適用も出来るようになりました。 軽度の認知症から数年で、急に重度化への移行が早いんです。 薬に頼るよりも、生活習慣を変える、食べ物を変える、睡眠は良く取るという3つのといことで対処する。 睡眠が凄く大事で、そのためには運動をしなければいけないとか、アメリカなどでは先に運動をさせるんです。 僕はクリニックで午前中2時間、午後2時間、運動、音楽、芸術とか、神経を使ったり、グー、チョキ、パーを逆にやるとか、能に刺激を与える授業をやって、生活をきちんとやる以外進行を遅らせることが出来ないんです。
若年性認知症は65歳からパーセンテージが増えていって、僕は令和4年でもう2年経つのでそろそろ次の段階になるのかなあという気がします。 物事を始めたら最後まできちっとやる、そして次のことをやる。 今年2月には本棚の整理をやろうと思っています。 自分の書いたもの、切り抜きなどが山の様になっているので、整理するというような、新しい生活感覚ですかね。 歩く事もやっていて、だらだら歩いては駄目なんです。 自分の年齢にあった生活の度合いを決めて、それを実行する。 歩くコースもいろいろ変えています。 歩くことも5000歩なら5000歩と決めてきちっと歩き、帰ったら牛乳などタンパク質を摂ります。
料理一つとってみても慣れてはいけない。 一つ一つ考えながら次は何をする、と言った手順を踏む、味もいろいろチェックする。 記憶に関してグルタミン酸は必要です。 老人学と言うのがありますが、自分で自分の生き方を考えるのが面白いと思います。 自分をきちんと見つめて生活習慣のなかで、きちっと道筋を立てて行かないと、脳への刺激が届かなくなってしまう。
認知症の生理学的な側面をもっと極めて、知りたいなあと思っています。 人間は環境が大事だと思います。 コロナから解放されて、もっと外に出て行かなくてはいけないという思いもあります。 もっと自分を見つめて、突き詰めて観察して生きてゆくというか、それも一つの生き方でしょうね。 いろいろな生き方があっていいんだと思いますが。