紫苑(エッセイスト、ブロガー) ・年金月5万円でも、幸せなシニアライフ!
フリーライターとしてかつてはタワーマンションに住む裕福な生活を送ってた紫苑さん(73歳)、その後離婚、がんなども経験し、2人の子どもを育て上げ気が付いたらコロナ禍で仕事が激減し、月5万円で生活していかなければならない現実に直面しました。 これまでの生活費を見直し、発想の転換を図って69歳から始めた節約生活、始めて見ると意外と快適で毎日心地よく生きられることが判ったと言います。 少ないお金でもきちんと生活してゆけば、楽しく元気に暮らしていけることを知って欲しいと、御自分の節約生活をブログで発信している紫苑さんに伺いました。
新聞記者に憧れて地方の支社で働いていまいたが、当時女性としては働き甲斐のないところであったので辞めてしまいました。 フリーランスになりました。 当時は雑誌に勢いがありましたので、仕事には困りませんでした。 国民年金も当時は義務ではないので払っていませんでした。 中途から払うようにとの連絡があり払うようになりました。 結婚して、子供二人産んで、離婚がありましたが、育てていきました。 公団の新築に住んでいました。(15万円ぐらい) その後に引っ越したタワーマンションはもっと高かったです。 43歳の時に就職しようと思いましたが全部落ちてしまいました。 小さい業界紙みたいなところに就職ができました。(給料が20万円) その後子供たちも独立して、安いところに引っ越して、貯金もどんどん減って行きました。 不安になりました。 家の購入価格もどんどん下がってきたので、思い切って貯金をはたいて家を購入しました。 コロナまでは普通に遊んではいました。
コロナになっていきなり仕事がなくなりました。 年金しか入ってくるものがなくなりました。 5万円で生活しようと決心しました。(69歳) まず食生活から見直しました。 スイーツ、駄菓子の見直し、健康に気を付けるために正しい食生活にしました。 固定費(ガス、水道、電気、税金などで2万円))通信費(1万円) 残りが2万円になります。 食費を中心にしました。(1万円) 残りで必需品を購入することにしました。 4万3000円ぐらいで生活が出来ていました。
スイーツ、駄菓子の見直については、きな粉に砂糖できな粉は身体にいいです。 サツマイモもよく食べました。(甘くておいしいし、身体にもいい。) 胃が弱かったがよくなってきて元気になりました。 安くて低脂肪、栄養価があるのは鳥の胸肉、イワシ、レバー。豆腐、旬の野菜です。 ツナ缶、サバ缶もよく使いました。 イワシは色々料理して、今でも食べています。 1000円ぐらいで色々買えます。 1万円でいろいろできることが判りました。 節約生活をするようになっていろいろと頭を使うようになりました。 以前の着物が溢れていましたので、リメークをし始めました。 それを考えるのも楽しいです。 50歳で乳がんになり、当時はまだお金には余裕があったので着物(和服)の購入にはまってしまっていました。 今は処分しつつ着ています。(いい気分転換になります。)
「買えない。」から「買わない。」に替えるという事は自分の意志をコントロールする事だから、快感ですね。 自分の一つの武器になるような気がします。 美容費はほとんどかからないです。 髪も自分ですきます。 ファッション代、美容代はほとんどゼロです。 住家も住めればいいと思っていましたが、友達から絵を頂いてリビングに飾ったら、豪華な感じで花を飾ったり、部屋に気を遣うようになりました。 百均の品物を使って、いろいろ工夫しました。 始めた時から5万円弱で生活してきました。
やってよかったと思いました。 母親が楽しく暮していることで子供たちも安心しています。 身体も元気になりました。 医療費もほぼゼロです。 人と比べることに慣れて生きてきていて、人の目を気にしていたりしましたが、自分の目だけで見てゆくと、簡単になっていき、楽になりました。 健康は何よりも大事だと思います。 見栄とメンツをなくせば生きてゆけます。