2020年7月5日日曜日

上田みゆき(声優)            ・【時代を創った声】

上田みゆき(声優)            ・【時代を創った声】
上田さんは子役出身です。
ロボットアニメ、超電磁ロボ コン・バトラーV、超電磁マシーン ボルテスV、劇場版宇宙戦艦ヤマトのテレサ役など、多くのキャラクターを演じてきました。
夫はアニメソング歌手の佐々木功さんです。
およそ40年前子どもを連れて再婚したことでも注目されました。

10歳の時にニッポン放送のラジオ番組『ポッポちゃん』で子役としてデビュー。
3000人の中からのオーディションで選ばれました。
モダンバレエに幼稚園から通っていて、そこで募集があるということで母が応募してオーディションにいくことになりました。
劇も歌もほとんどやったことがなくて受かるとは思っていませんでいた。
自然体だったことがよかったのかもしれません。
TVの「青空通り」というホームドラマがあり、そのあとがTVドラマの『少年探偵団』でした。
それまでは声だけでしたが、身体を使うことになりましたが、モダンバレエをやっていたのであまり違和感はありませんでした。
『ポッポちゃん』で子役をやっていたころには松島トモ子さんらとともに少女雑誌にもよく出ることがありました。
『少年探偵団』が終わるころに日大の芸術学部の放送学科に入りました。
新劇の話を聞いているうちに芝居が好きになり、自分の生き方が違うのかなあと思い出してそろそろ結婚ということも考えたりして、代々医者の家系だったのでお見合いの話がありましたが、劇団NLTの俳優教室に入って研究生になりました。
こんなに楽しいという思いがあり欲が出てきました。

洋画の吹き替えなどもさせていただきました。
劇団にいながら声優の仕事もしていました。
アニメは大学1,2年のころのエイトマンのサチ子さんとか、鉄腕アトムとかもありました。
声を出すことが大好きで、小学校4年のころにテープレコーダーを買ってもらって、自分でラジオドラマを作ってやったりしていました。
アニメは台本と絵を見ながらやっていて、自分でイメージを膨らませてゆくことができることが出来るので面白いです。
吹き替えは内容的な雰囲気などを壊してしまうといけないので、あくまで合わせるようにします。
劇団でいきなり主役になり、欲が出てきて、陰に日向に応援してくれたのが劇団の先輩で、この人だったらという思いがあり結婚しました。
子どもが生まれて、芝居もやりたいということもあり、不器用な性格なのでどちらを取るかというと子どもを選ぶことになると思いながらやっていましたが、いろいろな病気を抱えてしまって、子どもを連れて父のところに入院して実家に戻りました。

家庭に対する考え方が夫とは違ってきて、父からは好きな仕事をやったほうがいいのではないかと言われて、どんどんアニメのレギュラーの話とか吹き替えの話が来て、やっているうちに元気になりました。
宇宙戦艦ヤマトのテレサをやることになり、ガッチャマンで佐々木と会うようになり、悪ぶっている不思議な人でした。
私も意識し始めて1981年に佐々木と再婚することになりました。
佐々木は中学1年生、こちらは少学4年生を連れての再婚でした。
一つ家に住むようになると長男としては1/3になってしまったような気がしたんだと思うんですね、その辛さが、二人でいるときに私の息子をいじめるという形になってしまいました。
息子は段々暗くなってきて、いろいろと大変な時期がありました。
来年結婚40年になりますが、10年ぐらいしかたっていないような感じです。
意地というか欲は大事だと思います。
そのためには踊ること、声を出すこと、が大事だと思いますが、今の若い人はいろいろできると思います。