2012年4月11日水曜日

樋口広芳(野鳥研究家)       ・人慣れ雀は何故登場したのか

樋口広芳(野鳥研究家)         人慣れ雀は何故登場したのか  
東京・上野 不忍池近くで主に餌をあげると手のひらに乗ってくる   
横浜が最初に見られた1980年代~   数年前から東京でも見られる様に成る
その頃からほぼ一斉に全国で始まる   
退職された方々がベンチで鳥に餌をやる光景がみられる 団塊の世代が退職
雀は鳥の中でも人には懐かない代表的な鳥と言われていた 
雀は米を食べる害鳥と言われていた 人に追い払われる存在

1970年代からヨーロッパでは雀は人に対して警戒心が無く手に乗ったりする光景が見られた
大都会が中心で限定的ではある   社会現象の一環(熟年層が餌をやる)
人がいなくなると雀も居なくなる(長野の過疎地 三宅島の噴火後) 
人の生活に密着している      雀は人の何に頼っていてくっ付いているのか判らない
雀は雑食系の鳥  人と共生する必要がないのだが  建物の隙間に巣をつくることが多い (安全)  他の鳥に比べ複雑な形状の巣をつくる(ドーム型)
雀は機敏性がある  
道路にきて餌を取り自転車が着たりするとさっと逃げる光景とか ,地上では両足で飛び跳ねて(ホッピング、英: hopping)素早く移動する
飛翔は直線的であるが、急に飛ぶ方向を変えたりすることもできる  
きちんとした縄張りはない  ヨーロッパは家雀    雀は減少傾向に有る 
家の構造が変わって来て巣を作りにくい構造になってきている

ヨーロッパは急に減少してきている   雀は典型的な留鳥 子供は他の地域に分散する 
渡り鳥は食べ物が特殊なものを食べるので食べ物を求めて渡る  
野生の生き物との共生を如何してゆくのか  
海猫 東北地方から北海道の岩場に主に棲息する  
2000年に入って来てから6月、7月に不忍池に来るようになった
ビルの屋上に巣があると予想した  
使っていなかったビルの屋上に巣があった(人がいないビル)  
安全で近くにえさ場があれば巣をつくる条件とはなる
動物園に餌を求めて海猫がいる(そう多くはない数だが)  20から30の巣がある 

100羽はいる 近くのえさ場を求めてどこかに行っているのではないかと思っている
最初のきっかけは 動物園で飼育されていた海猫(傷病鳥)が元気に成って放した  
それがいついて繁殖したと言う記録はある 
今は可なり纏まった数で繁殖している  
上野のビルの屋上で繁殖するのは世界でも初めて   
他の鳥の巣を襲って卵を取ってしまったりすることが懸念される