2024年8月22日木曜日

菊田あや子(タレント・リポーター)     ・〔わたし終いの極意〕 終活は人生を謳歌するため

 菊田あや子(タレント・リポーター)  ・〔わたし終いの極意〕 終活は人生を謳歌するため

菊田さんは山口県出身の64歳。 1980年代から朝のワイドショーなどのリポーターとして全国各地を飛び回り、グルメや温泉、旅の情報を明るく伝えてきました。  4年前遠距離介護を経て94歳の母を看取ったことをきっかけに、自身の終活を意識するようになったと言います。 終活は人生を謳歌するために必要な事という菊田さんにお話を伺いました。

父が79歳で亡くなり母が78歳でした。 母は普通にその後暮らしていました。 84歳の頃に熱中症一歩手前のような症状になり、結局は施設に入るしかないという流れになりました。  8,9年最後まで寄り添いました。  或る時に母が玄関で向こうづねを打って、ベッドに倒れ込んでいました。 危機一髪でした。 入院を経て施設へ入ることになりました。 8,9年看取って、人間の一生を、母を看取って判ったんです。   1月7日に亡くなりましたが、12月4日には病院では無理で、この先は栄養点滴もはいらないし、東京のの仕事を止めてこのままいられるなら、明日直ぐ退院できるようにしようという事になりました。   自宅に連れて帰ることにしました。 10日間ぐらいだろうと言われました。 

母とベッドを並べて1か月以上生きてくれました。 濃厚な時間を過ごすことが出来ました。 全体力を使って命を燃やすんですね。 どんどん痩せていきました。 「うわわわわ」と言って、すっと息を引き取りました。 命を使い切った姿だと思いました。  2日前にはそれなりの覚悟はできていました。  納骨など全て終わって東京に戻ってきたら、コロナで仕事も全部止まりました。  私も完全に一人になりました。 終活の検定を身に付けたら、人の晩年について何をしなければいけないか、何が起きるかなどが判り易く書いてありました。 そのまま自分にも当てはまると思いました。  晩年にいろいろな書類を書いたり、相続のことを決めておくとか、家をどうするとか、母は全部何にもしていませんでした。  毎日が終活だと思って、毎日生きています。 

女性の平均寿命が87歳を越して、男性は81歳を越して、母は94歳まで生きました。  60歳の私は母のように逝くなと思いました。  30年独り者で、と驚愕しました。  お墓、葬儀、相続、家の片づけは 体力の有る早いうちにやっておけばいいんです。  生きている時間が人生の最後に向かってゆく活動です。  自分の命を自分らしく生きる。  トータルで終活だと思っています。 ですから毎日が終活です。 エンディングノートは付けてあります。(頭が働くうち)  母を看取って人は死ぬんだという事がわかりました。 後悔しないように生きてゆく、今は毎日を生きることに一生懸命です。 

終活をきちっとやろうと思った時に、最初にやったのは断捨離でした。 手の届くところに使いやすいものを置く。 お中元、お歳暮の断捨離は何年も前からやっています。(人の断捨離)  年賀状も60歳で辞めました。  「エンジョイ 終活」という本を出しました。  残る人生のモチベーションを上げる12の方法を上げています。           ①片づけをして身の回りのものは好きなものだけ  ②空いたスペースには花を飾る。 ③世話のかからない生き物を大事にする。  ④自分を愛する。 ⑤若い友達の情報も需要です。(AI、SNSとか)  ⑥身体の健康を保つ。 等々。

終活と推し活は並行してできます。 〔わたし終いの極意〕とは最後旅立つ時まで、後悔しない我が人生。  就活と婚活は並行してやっていますが、私は誰か気の合う人と生きていきたいなあと思っています。 お互いの力になる気がしているんです。