幼児期からの食育を35年も前から実践する食育料理研究家 17年前の阪神淡路大震災ではライフラインが途絶えた中で不便な生活を強いられ、知恵と工夫で乗り切りました。
この体験をきっかけに日ごろから災害に備えることの大切さを広く伝えようと活動しています 災害に備えるポイントと心構えをお聞きしました 。
平成7年1/17(火)午前5時46分 地鳴りがして目が覚めた。
布団を丸めて防御姿勢でかぶった。 (仰向けではない。)
娘は仰向けにかぶり本棚がかぶさって、呼吸が出来ない状態であった。
気道を確保して心肺蘇生をしたら意識を取り戻した。
震災の数年前に心肺蘇生の講習を受けていた。(
是非行ってほしい)
茫然としていた、逃げてくる人を助けたりしていた。
家は大丈夫でしたが、周りは燃え始めたところが出てきたりしていました。
指定避難所には絶対入れない。(すぐに一杯になってしまった。)
家では水槽が壊れてしまってびしょびしょで寝るところが無くて、近所の家に行って身を寄せて貰った 。
3日目に電気が通るようになったが、私の家では1週間が掛った。(ブレーカーの確認に1週間が掛った。)
逃げる空間を確保しておくことは大事だと思いました。
食べ物 食品等は先ず冷蔵庫の中のものをカセットコンロで火を通して、長く保蔵できるようにしておいた。(保存食に変えて行く。)
ビールの空き缶をハサミで加工してコンロを作って、その中に蝋燭を入れる。
無い場合はキッチンに有るサラダオイルをアルミホイルに入れ ひもを入れて、それに火をつけてコンロ代わりにした。
ハサミでアルミの缶を2/3,1/3に分けて切り、2/3の方にサラダオイルを入れて灯心を出します。
1/3の方は鼎の様にすると,3点支持になってそこに鍋を置くとコンロになると言うことです。
灯りはアルミ缶で作る、上が2cmぐらい、下が3cmぐらい、真ん中を観音開きのような形状にする(手を開いたような形)まるい仏壇の様にする、そこに蝋燭を立てる。
灯心はタコ糸を使ったりします。(油は燃えない)
カセットコンロで鍋でご飯を焚く 電気が来てからは普通に作れました。
IHが有ると便利。 (カセットは無くなると購入は不可能と考えるべき)
救援物資は食事として自治会から入ったのは一週間後であった。
救援物資は3日目にはくるが、運ぶ手段がなかなか無いので(道路が使えない為) 来なかった。
届いたものは安全かどうかわからないので、必ず再加熱して食べました。
1か月経つと配給は終わってしまった。
友人から送って貰ったりして、又電車が通じるようになったので大阪まで買い出しに行って食糧をそろえた 。
焚きだしは避難所のみ。 (早く行った人達だけが保護される状況でした。)
焚きだしもおひたしと普通のご飯が良い。 (同じ豚汁がずっと続くとしんどい)
水は重いので運ぶのに苦労する。
ダンボールをガムテープで補強して、その中にビニール袋(ゴミ袋)を入れて水の容器として使用すると大きな容器になる。
20L用のものは結構重いので毎回台所用として使うのは厳しい。
2L用のペットボトルの空き瓶に10本とか20本とかに分散して利用する 。
普段から備蓄しておいて古くなったら植木用の水として利用したりする。
食器が洗えない場合は、食器の上にラップを張って使うと洗わなくても済む。
新聞紙、ちらし等で折り紙でコップを作って、アルミホイルで蔽って容器を作る。
まな板を使わない料理法は手で直接持って切断する。 (生のものはラップを介して切断する)
ポリ袋にものを入れて外側からもんでかき混ぜる役目をする。
食材は乾物を用意する。
大事な食べ物は→豆 タンパク質が多く含まれている。
必須アミノ酸が含まれている。
子供の脳はコンスタントに脳を作ってゆく ので、必須アミノ酸が必要、脳が発達しない。
保存食も時々食べて新規に交換をすることが大事です。
防災カレンダーで家族がどこに居るのかを判るようにしておく。
携帯電話が使えないと連絡方法が無くなってしまう場合があるので、住所をちゃんと控えておく必要がある。(安否確認ができなくなったりする場合がある。)
下水が壊れた時に備えて水をためておく。(下水道の確認)
水洗トイレが壊れた時は、2Lのペットボトルを利用して1/3の処で切り取り、キャップを取るとそれがじょうごになり、残りの2/3のボトルの部分にちっちゃなポリ袋を噛まして、その上にじょうごの形のものをかぶせる、これでおしっこを取る。
便は紙を折って箱を作って、そこにして又別の大きなポリ袋に貯めてゆく。
落とし紙は落とし紙 箱容器は箱容器で別々に分けて大きなポリ袋に保管する。
バッグに普段持っているもの→ 貴重品 家の鍵 LEDライト 笛 鈴 財布(小銭も必ず入れる)自分を証明するもの(運転免許証コピーとか) 洋裁品 紙のマッチ 塩(身体に必要だし、塩を振るだけで食べられる) あめ 歯ブラシ(口の中はバイ菌が多い) 箸 スプーン 毛抜き 虫眼鏡 小さなハサミ 爪切り 小さいペットボトル(水入り) 自分の薬 スカーフ(自分の身を守る為) ポリ袋 油性ペン(連絡の為に書くため)
避難袋はリュックサックに入れる→水 懐中電灯 タオル(古いほうが水を吸いやすい) 着替え 洗面用具 梅干 焼のり ラップ アルミホイル 乾電池 携帯電話の充電器 携帯ラジオ ポリ袋(大、小) エマージェンーシーブランケット (身体の保温等)
新聞紙、紙コップ 包丁 小さいまな板 歯ブラシ 石鹸
サプリメント等を入れてます。
兎に角命を失わないために、準備はするが先ずは逃げる(準備したものに捉われないで欲しい)
不便の日を作って実践してみる。
普段の中から地域で知恵を絞って、対応する
普段の暮らしの中できっちり生活をする、そうするとそれが防災の力になる。
地域が強ければ、大きな災害にあった時に再生が早い 。