2012年1月20日金曜日

大村典子(看護大学教授)      ・ピアノでつぐむぐ生きる夢

 大村典子(宮崎県立看護大学教授 66歳)        ピアノでつぐむぐ生きる夢  
<概要>
1945年 旧満州 ハルビンの生まれ  国立音楽大学院を修了 
協奏曲四季を作曲したヴィヴァルディを研究して世界的評価を得た 
その後ピアノ教育に専念    講演会やコンサートを全国で実施 
音楽を看護に活かしてほしいとの要請があり 看護学生に音楽論を指導 
おさなくして脊椎カリエスを発症 ギブスベッドで寝たきりとなり 病弱な学校生活を送りましたが ピアノと音楽との出会いが私の人生を豊かにしてくれましたとお話になります  

子供の頃に病院から帰る時に泣き叫ぶ私を見て店頭に飾ってあったおもちゃのグランドピアノを買ってくれたのが私とピアノとの出会いでした
ギブスベッドで寝ながら弾いていた 
指を動かすことでいつの間にか筋肉を鍛える事になった 歌も歌った それがラッキーだった
2歳の時に脊椎カリエスになる (満州からの帰りの時に感染したらい) 
父がトランペットをやっていたので父から音楽を教えてもらった 
母は現在91歳で有料看護で生活している 母はリハビリをやっていて手助けをしている  
ビバルディーの研究を打ち込んでやった いつ倒れるか判らなかったので
「ピアノの本」という処から連載依頼が来た ヴィヴァルディ研究しながら近所の子供にレッスンを教えていた
連載しているうちに 練習嫌いの人にはこの様なタイプがいますとか やる気の無い人はどうしたらいいとか 今までのピアノ教育には無かった 
街の子供たちを対象にした連載だったので街で教えている先生にとってはピタッと来た
 
昭和55年ごろでピアノ人口がピークになっていた頃だった ピアノ教育にのめり込む 
ヴィヴァルディの研究していたのでピアノが上手になる為の原因と対策を考えた
一人一人の子供にあった練習をした 
また大切なのは対話 その子がどういう話に乗って来るか そこにスポットを当てる 褒める事、認める事 どの子も褒められたいから,それによって変わる 
ピアノ以外の処からアプローチ 弾きやすい物からやる
(厳しいところだけでは駄目 甘いところだけでも駄目)  
きめ細かい対応をした 一家と会ってしたりすることにより家族の状況を把握することができる
楽しくと云う事を全面にだす 講演会は1700回近くを数える
コンサート、セミナー フェスティバル含めて,1980年から講演会等を始めて 5年で日本全都道府県を回ってしまった  
エネルギーが有ると云われたが、むしろ私が皆さんからエネルギーを貰う事によって達成できた  
音楽コミュニケーション :音楽をツールにしたコミュニケーション 誰でもどこの国の人でも誰でも一緒になって楽しめる  
世代間のコミュニケーション大切 ファミリー連弾 5~6人で片手指一本で弾く 
子供がリードして教える (子供は褒められる)
看護大学 宮崎看護大学が設立される 
学長からナースこそ芸術が必要と言われ乞われる 音楽を知っている人は心豊かになる
ナースになっても幅広く良い看護が出来る 看護の中に音楽を取りいれる
 
老人ホームはゆっくりやるのではなく(固定観念) 活気良くやる  ハッピーコーラス
音楽は一人でやるよりも何人もの人が一緒になってやるほうが楽しい
石巻 大川小学校 ファミリー連弾の楽譜を送る 
小学生で亡くなった人がおりその友人が手紙を書いて送ってきた 
4/1に追悼コンサートを実施する→参加することに決定した
私には音楽とピアノがあったから生きて来られた
公演をしていたら別の世界が広がってきた そこから私の活動は始まった 
それまでは静かに潜伏してたんじゃないんですか (多分準備期間とした)
だから私は病気したことを全然不幸だと思ったことは無いですもの 却って病気したおかげで今 私が有るわけで他の方には出来ない経験ができた
沢山の人との出会いも叶えることができた 
そして家族の有り難さを人一倍感じられたと思います 人一倍幸せだと思います