奥田佳道(音楽評論家) ・【クラシックの遺伝子】
*モーツアルト交響曲第25番 ト短調 冒頭部分
激しい交響曲でモーツアルトがウイーンに行く前の若い時に作った曲。(17歳)
今日は原点復帰でモーツアルトの遺伝子。
当時文学では疾風怒濤のものがあり、モーツアルト、ハイドンの時代には疾風怒濤の雰囲気があった。 映画「アマデウス」に用いられる。
*ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 冒頭部分
モーツアルトがウイーンに行ってからの曲。 当時は短調はほとんどなかった。 のちにヴェートーベンがピアノ協奏曲 第20番 ニ短調が大好きで、自分がウイーンに来てピアニストとして売り出していこうとしたときにこのピアノ協奏曲 第20番 ニ短調の曲を弾いて喝采を博する。
ピアノ協奏曲 第20番のカデンツア(独奏協奏曲やオペラ等のアリアにあって、独奏楽器や独唱者がオーケストラの伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のこと)といえばヴェートーベンなんです。
*ピアノ協奏曲 第20番の第一楽章に織り込まれたヴェートーベン作曲のカデンツアということで、その部分を聞いてみましょう。
ヴェートーベンはウイーンでモーツアルトに会うことはできなかったが、ハイドンには会っている。
*映画「アマデウス」 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 地獄落ちの場面
モーツアルトはその後「魔笛」を書くが、モーツアルトの音楽は劇場のような音楽といわれるが、『ドン・ジョヴァンニ』を書いているときに父親が亡くなっている。
フランツ・リストがやはりモーツアルトのことを大好きだった。 リストはヴェートーベンの交響曲をすべてピアノに編曲するほど、古典派の音楽が好きだった。 シューベルト、シューマンの歌曲なども全部ピアノに編曲しています。 当時一人で行うリサイタルが行われ始めてピアノで一人で弾かなくてはいけなくなってきた。
*モーツアルト作曲 リスト編曲 「 アヴェ・ヴェルム・コルプス」
*20世紀初頭フランスの作曲家 プーランクはモーツアルトと共演したいみたいなピアノコンチェルトを書いています。 第二楽章部分
*トルコ行進曲 編曲 ロシアのアルカディ・ヴォロドス