2021年5月28日金曜日

北斗晶(タレント)           ・【ママ深夜便☆ことばの贈りもの】いつまでも笑顔が続きますように

北斗晶(タレント)    ・【ママ深夜便☆ことばの贈りもの】いつまでも笑顔が続きます 

北斗さんは女子プロレス界の人気選手として活躍した日本で初めてのママレスラーでもあります。   27歳の時にプロレスラーの佐々木健介さんと結婚、34歳で引退した後も、主婦タレントとして多くのテレビ番組に出演し、鬼嫁として人気を博しています。   現在53歳になる北斗さん、これまで健介さんが所属していた、プロレス団体が崩壊して収入が途絶えるなど数々の逆境を乗り越えてきました。  北斗さんは夫婦、親子、人生についてどんな風に考えているのか伺いました。

長男が22歳、次男が18歳です。   長男は18歳からカナダに留学しましたが、去年の夏休みに帰ってきました。  コロナ禍で今はまだ日本にいます。   地球儀が好きで母の日に世界地図をもらいました。  行った国を削っていくタイプのものです。  ブロガーが140万人以上になっています。   女子プロになって包丁を持つようになりました。  やっているうちにアレンジ料理みたいに繋がってきました。   コロナ禍で仕事が激減してしまいました。   夫婦仲は友達みたいだし、仲はいいと思います。(結婚 26年)   黙って私の文句を聞いているだけなので喧嘩にはならないです。

子供が宿っているのも知らずに2か月ぐらいは試合をしていました。   子供が出来たら引退したいなと思っていました。   全日本プロレスという協会に所属していましたが、25歳で定年、酒、男は駄目という決まりがありました。  全日本女子プロレスを作った松永会長の25歳ぐらいになったら結婚して幸せになりなさいという親心でした。  結婚しても続けられたのは特例を認めてもらえるようにしてくれた健介のおかげです。  

生んだ時には一人の人間を世に出す命の痛みだと思いました。  興業がすれ違う中での出産でした。  母乳が出なくて、参考書を買って読んで、3時間おきにミルクを与えるとか書いてありましたが、起きないんです。   泣いたらやるようにましたが、起こしても飲まないんです。  子供たちは90%ミルクで育てました。  虫歯は一本もなかったです。  母乳、母乳とか、成長が遅いとか情報に振り回されて悩んだりするのも、という感じはします。

健介がいないときにお風呂に入れるのが大変でした。   必死でやってきたのでいろんなことを覚えていないんです。   出産して8か月後にリングに上がりましたが、引退しようと思っていました。    子供のいるレスラーは日本初だったので、引退できなくなってしまいました。(マスコミが大きく取り上げてくれたりした)   会場に子供を連れて行って、面倒を見ました。    熱が出たり、吐いてしまったりするとこもあり、自分のやりたいことに子供を付き合わせて、なんて悪い母親だろうと思った時がたくさんありました。   

プロレスが好きになったのは私を生かす道だと思いました。  埼玉県の吉川市で生まれましたが、小学校は歩いて1時間かかりました。   中学は自転車通学で40~50分かかりました。   自然と体力がついていきました。  祖母がプロレスが大好きでいつもテレビにかかっていていました。  高校で一番仲良くなった子がプロレスファンでした。    友達と一緒に新日本プロレスの轟の道場に見に行ったら、出てきたレスラーから女子プロレスになったらどかといわれて、この道に入りました。   

仲のいい友達がいましたが、或る時突然亡くなったという電話が入ってきました。  お通夜に行ったときには長男が2歳半ぐらいで彼女の娘が3歳ぐらいでした。  「ママは死んじゃったんだよ」とか長男と会話をしていましたが、このぐらいの年の子は分からないんだという事を初めて気が付きました。(死の意味がわかっているようでわからない)   そんなことがあっって、肘を痛めていてお通夜の帰りに長男を抱っこできなくて、やめようとふっと思いました。  その日に会社に引退の連絡をしました。

健介の収入が一時、全く入らなくなってしまった時がありましたが、私の実家が専業農家だったので、父親が米だとか野菜類を届けてくれました。    健介に言ったのは、周りのほかの人の文句をめちゃくちゃ言いました。   健介をこのままにしておくことはできないので私がマネージャーをやることにしました。  周りからの非難もありましたが、必死で食って行かなくてはいけないので、鬼嫁、鬼嫁と書いてくれることでブーイングから声援に変わるようになりました。  テレビの出演要請も出てきまして、今に至っています。   ちょっとしたことでもよく言われるのは、悪党役だったからで、ラッキーです。

いいお母さんとかを決められるのは自分の子供だけですよ、世間の声は関係ないです。  型にとらわれる必要はないと思います。  こんな私ですが、子供たちは私のことを大好きですから。